09.04.06

道具に拘る Vol.5

やっと今のカメラにたどり着きました。
Nikon D40です。

これもまたもう生産中止してしまいました。
デジタルカメラは技術的進歩が早く、生産される期間も短いので、フィルムカメラと直接比べるのは難しいのですが、D40はニコンのカメラの中でも、傑作の一つに入れて良いのではないでしょうか?
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このカメラはニコンのデジタル一眼の中では一番安いカメラでした。でも「安かろう悪かろう」のカメラではなく、割り切るところは割り切り、譲れないところはしっかり造ってあります。
割り切ったところは、例えばAFを駆動するモーターです。ニコンはそれまで、ボディにもモーターをつけていたのですが、D40ではそれをやめて、レンズ内モーターのみにしたのです。そのおかげで、ボディは軽くなり、値段は安くなりましたが、多くのレンズがAF出来なくなってしまいました。発売当初はそこを問題視する意見も多かったのですが、しばらくすると、レンズメーカーもレンズ内モーターをもったレンズを作り出したため、さしたる欠点にはならなかったのです。それよりも小型軽量のメリットの方が大きく、ニコンの「割り切り」が成功したのです。
もう一つの割り切りは、画素数でしょうか。コンパクトカメラでも1000万画素を越えている時代に、D40は600万画素しかありません。
これも勇気がいる割り切りだと思います。一般に画素数が多いほど良いと思われていますから。しかし実際にはA3ぐらいまでなら600万画素もあれば充分なのです。普通の人はL版か、せいぜいハガキサイズがほとんどですので、まったく問題はありません。
逆に画素が少ないことには、メリットもあります。データ量が少なくなるため、保存するにしても、加工するにしても、取扱が楽になりますし、ノイズが出にくくなるために、暗い情況にも強くなります。
実際D40で撮った写真は充分なクオリティを持っていました。
そういったことで、D40はカメラ初心者にもまたベテランのサブカメラとしても愛されているのです。
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僕もまだまだメインのデジタル一眼として使っていきたいと思っています。
この先もし買い換えるとしたら、フルサイズの撮像素子で10万円を切ったコンパクトなモデルが出たときでしょうね。
前にも言いましたが、コンパクトで高性能とかに弱いので…。

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