▼‘仕事’ カテゴリーのアーカイブ

09.08.19

本家も,もうちょっとしっかりしてね

甲子園では夏の高校野球が連日行われています.
日中,外出時にカーラジオをつけると,銀さんにこだまする歓声や悲鳴,実況アナウンサーの絶叫,ブラスバンドの金属音とすべてがかまびすしくて暑苦しく,「夏」を実感させる演出としてこれ以上のものはありません.
あと一週間も経てば大会は終わりますが,この喧騒が途絶えると同時に,夏の終わりの空虚さをしばし心から実感するのが私にとっての条件反射になっています.


智弁和歌山,帝京,中京など当たり前に強いところなのか?それとも思いも寄らないダークホースなのか?
後半に向けて,「どこが激戦を勝ち抜くのか?」というのも楽しみですが,優勝校よりはるかに強く,恐らくはずーっと先まで記憶に残るであろうチームが今大会あらわれました.
17日,二回戦で花巻東高校に敗れた初出場の神奈川代表 横浜隼人高校です.


なにしろ,監督が某プロ野球チームの熱烈なファンなのでこれになったというそのユニホームは上から下まですべてその某球団そのもの.
帽子には特にこだわっているようで,ヘッドマークの T と H (「よこはま・はやと」は当然 Y と H なのですが,どう見ても T と H )の字体と配色,そして黒1色のカラーリングは,徹頭徹尾,ちょっと懐古バージョンのタイガースの帽子で,テレビにアップで映されたのを最初に見たときは言葉を失ってしまいました.
何より,張本人である監督さんが
「タイガースファンだから…」
とユニホーム決定の理由を臆面もなく公言しているところがすごい!


日本のプロ野球チームやMLBの擬似ユニホームは何も珍しいことではなく,昨年活躍した常葉菊川高校も完全にNYヤンキースでしたが,
「僕がファンだからこれにしたよー」
とは,たとえ本当にそうであってもなかなか言えるものじゃないと思います.
少年ファンのように正直で純粋な監督さんですね.素敵です.


選手だけでなく指導者にとっても,甲子園出場,しかも初出場は一世一代の夢舞台.“レプリカ”とはいえあのタテジマを身にまとって甲子園のベンチに陣取り,試合ができる(タイガースに入団したわけでないのに)….
正直で素敵な監督さんの夢が叶いましたね.
校名が Y と H で本当によかったですね.
本家も,もうちょっとしっかりしてね….


 ↓ うれしそうな表情が印象的な横浜隼人高校の監督さん


お盆休みも明けました.
休みの間私は,高校の同窓会があった以外は特にすることもなく,暑い中,渋滞の高速を使って遠くへ外出することなど思いもよらず,もっぱら家で高校野球とタイガースと映画のDVDを交互に見ながら過ごしておりました.
DVDに印象深い好作品があったので,次はそんなネタで書いてみたいと思います.
お盆明けの一週間は長いけど,あと2日がんばりましょう!

09.08.06

ブサカワ犬 愛媛代表!

和歌山県の貴志川電鉄の“たま駅長”や“ソフトバンクCMのお父さん”など,有名ペットたちは国民的人気者です。何を隠そう,私も子どもの頃から動物は何でも大好き。旅先で猫が地面にぐたーっと寝そべっていたりすると,つい携帯カメラのシャッターを切ってしまいます。



さて,誰の目にもかわいい“たま”や“お父さん”とは全く異なる系譜で,某ブログから人気に火が付き,今や“お父さん”にも決して負けていない(?)のが青森県のイカ焼き屋さんの看板犬“わさお”ですよね。
いまや写真集,写真展ですか。いやー,すごい。
asahi.com 2009/7/24



私も時たま,ユルーいその風貌を拝んでは仕事の疲れをひととき癒させてもらっています。



その“わさお”が発端となって,いまや国中のあちらこちらで“ブサカワ(不細工でかわいい)犬・ブサワカねこを追え!”の機運が活況を呈していますが,そんな中,強力なタレントとして私がご推薦したいのが,愛媛大学の名物犬“ハナちゃん”です。
先週も,愛大に行ったときに,謁見してきましたよ。



聞けば,もうかれこれ15年ほど愛大に暮らしていて,今は法文学部棟(堂々の玄関!)で暮らしているとか。
私は愛大に,年に数回ながらもかれこれ10年以上うかがっていますが,確かにかなり前からここにいらっしゃったですね(今ほどは注目してませんでしたが)。



ごらんの通り,でっぷりしたメタボ気味の体型,伸びた頭髪,ユルーいそのたたずまい,とどこから見ても正真正銘,正統派の“ブサカワ”です!



そういうわけで,このハナちゃん地元では熱心なウォッチャーもいて,学生たちのアイドルでもある,“わさお”ブレイク以前からの有名犬なのでありました。
元気で長生きしてね。
(ハナちゃんに関するエピソードの出典は2009/2/14付愛媛新聞)



この際,ふくろう出版も柳の下をねらって,“ブサカワペットを追え!”なんてどうでしょうか…。
実際のところ,それはないと思いますけれど,もしかして『ハナちゃん今昔写真集』を出版するときが来たりすれば,昔のハナちゃんの画像などお持ちの方はご協力よろしくお願いします。
この場合,やっぱりどなたかの許可がいるんでしょうかね。WHO?飼い主さん?

愛媛大学法文学部前でくつろぐハナちゃん

愛媛大学法文学部前でくつろぐハナちゃん

岡山の市電は貴志川電鉄と企業間の縁があり,タマ電車が走っています(もちろんタマ駅長はいません)。

岡山の市電は貴志川電鉄と企業間の縁があり,タマ電車が走っています(もちろんタマ駅長はいません)。

09.07.13

メメント・メモリ2

「ひみつの嵐ちゃん!」という番組に「マネキンファイブ」というコーナーがあります。
これは嵐の5人が、例えば「海にデートに行くときに着る服」とかいう「お題」でそれぞれ服を選んできます。
その服を着て「マネキン」になって立っているところに、後から入ってきた女性ゲスト4人が、順番にお気に入りのマネキンを選んでいき、最後に売れ残った人が負け。
といったようなコーナーなのですが、これがコワい。
女性ゲストのつっこみ所が、ほぼ一緒なのです。
「このストールはなぜしてるの?」
「なんでこのインナーは白にしたの?」等々
「嵐」は芸能人ですから、一般の男子よりはオシャレに関して気を使ってるとは思うのですが、それでも女の子のセンスの前ではまったくの無力です。
僕も含めて一般的な男のオシャレメモリは女の子の10倍粗いと思いますね。
***
そんな僕ですが、文字とかデザインに関しては、細かくありたい。もっと細かくありたいと思っています。
例えば本文の文字組。
どんな文字を使うのか? 文字デザインも色々ありますし、文字の太さも沢山あります。
例えば同じリュウミンという文字でも6種類ぐらい太さの違うものがあります。
リュウミンの仮名だけに限ればさらに16種類ぐらい増えます。
文字の種類が決まっても、文字のサイズをどうするか?
字間は詰めるのか、空けるのか? 行間は広くとるのか、それとも詰め気味に?
ノンブルの書体は? 柱はどうする? 等々きりがありません。
これが表紙になると、もっと細かくなってきます。
一文字一文字字間を調整することはもちろん。場合によっては文字サイズも一文字づつ変えたり、平仮名だけ別の書体にしたりと、細かく調整していきます。
文字を置く位置も重要ですから、プリントアウトしながら慎重に検討します。
カラー印刷の場合は色のこともあります。
例えば「青」と一言に言っても無限にありますからね。
黄色がかった青もありますし、緑がかった青もあります。
もっとも相応しい色を選ばなくてはいけません。
今も一生懸命やってはいるのですが、もっともっと突き詰めて細かく正確なメモリを身につけていかなければ・・・。
日々努力ですね。
***
以前ファッション誌で、あるスタイリストさんが、同じ色同じ型のボトムの「サイズ違い」を買って、トップスによって使い分けているという話を読みましたが、やはりプロたるもの、そこまでの拘りが欲しいですよね。