▼‘岡山’ カテゴリーのアーカイブ

14.12.12

選挙行く?

選挙と聞くと今でも、
「選挙の日って、ウチじゃなぜか、投票行って外食するんだ~♪」
                                (「ザ☆ピ~ス!」/モーニング娘。)
というフレーズが脳内再生されてしまうもっちです。
大儀があるとかないとかいわれていますが、せっかくなので、投票には行きたいと思っています!

以前「選挙」という映画をご紹介しましたが、実は昨年、その第2弾が公開されていたんです~。
こちらが第1弾。

「選挙」DVD

第2弾について、ネット上では「前作と比べるとイマイチ」みたいな評価もあり、どうかな~と思っていましたが、私は意外と楽しめました。前作公開後、政党・政治家さんたちに広がっていたであろう波紋というか反響みたいなものが垣間見えて興味深かったです。

この時(「選挙2」)の選挙で、主人公「山さん」こと山内さんは「脱原発」を訴えていたのですが、そこに着目(?)したのも、NY在住の監督ならではなのかなと思いました。
震災による原発事故に対する関心は、国内以上に海外で高かったのかもしれません。
人気ニュース番組を舞台にしたこの米国ドラマでも、日本の原発事故が取り上げられていました。
このドラマもすごく面白いです。オススメ!

「Newsroom」Comp First Season Select [Blu-ray] [Import]

舞台挨拶には、想田監督と山さんに加え、山さん夫人と息子君も来られていました。
第2弾映画に出演(?)していた息子君は、映画の中より随分と大きくなっていて、
「よその子とゴーヤは育ちが早い!(by博多華丸)を実感しました!

「選挙2」DVD

そして今年は、地方議員の不祥事が、何かとニュースをにぎわす年でもありました。
ですが、本当に地域にため、人のためにと、地道に頑張っている政治家さんもいるはずです。

とある岡山県議会議員の一代記。
ふるさとを想う純粋な志と熱意あふれる活動の軌跡に、本来あるべき「政治」の姿というものが思い起こされます。

『ありがとう 県政を作州へ 粉骨砕身30年!!』

14.11.28

夢のハヤシバラシティ

来る12/5、JR岡山駅前に大型ショッピングモール「イオンモール岡山」が開業します。
買い物や映画を見に行くには便利になりますが、もしも、夢の「ハヤシバラシティ構想(※)」が実現していたら・・・と、少々複雑な思いでいてる岡山市民もっちです。

トレハロースをはじめ、数々の優れた商品を開発し、世界的優良企業と目されていた「林原」が所有していたあの駅前一等地には、世界有数の恐竜博物館(自然科学博物館)や美術館、複合文化施設、ホテルに百貨店、高層マンション、オフィスビルなどを備えた近未来都市「ザ・ハヤシバラシティ」ができ、その暁には、岡山は21世紀の中核都市として、東京、パリ、ロンドン、ニューヨークにまではなれずとも、その存在感においてボストンやミラノ、ウィーン、シンガポールなどと同等にはなれるはずだったのです(^^;)。

2011年、地方都市岡山の誇り、そして「バイオの雄:林原」がまさかの破綻。
あの突然の倒産劇は何だったのだろう。
という疑問がわいてきたので、この機会に林原家ご兄弟の著書を読んでみました。

林原グループ元社長、お兄さんが語る「真実」。

『林原家 同族経営への警鐘』(林原健)

以前、「非上場かつ同族経営だからこそ、目先の利益に直結しない基礎研究を続けることができる」というお話を聞いた時には、いたく感銘を受けたのですが・・・。

林原グループ元専務、経営実務を任されていた弟さんが語る「真実」。

『破綻──バイオ企業・林原の真実』(林原靖)
弁済率93%の倒産の不可思議!?

2冊併せて読まれることをおすすめします。

これぞ「リアル半沢直樹」だという人も。

「半沢直樹」-ディレクターズカット版- DVD-BOX

ドラマ原作

『オレたちバブル入行組』

完成したイオンモール岡山は、西日本最大規模。
中四国初出店のお店もあるようですので、しばらくは相当にぎわうものと思われます。
ところで、今回入るテナントさんって、何年ぐらいの契約になっているんでしょうか?
こちらの新刊を読むと、そんなことが気になってきます!

事業用建物の賃貸借に関する研究 キーテナントの中途撤退は許されるのか、アメリカの事例をまじえて

※「ハヤシバラシティ構想」
JR岡山駅南、自社所有地の再開発計画として、2002年に発表。
それ以降インターネット掲示板などでは、映画にでも出てきそうな近未来都市「ハヤシバラシティ」画像が投稿され、ハヤシバラシティを核とした岡山が驚異的な発展を遂げる妄想未来計画が書き込まれるなど盛り上がり、(一部)岡山人にとっては、夢とロマンの象徴でした。
(参考)アンサイクロペディア「岡山市(大都会)」

14.10.31

AMDA:岡山から世界を救え

先日、岡山・香川県地区で、AMDA(本部:岡山市)を特集したドキュメンタリー番組が放映されていました。

************************************
今年9月、インド・パキスタンを流れる3つの川の流域で発生した大洪水。両国で死者350人、被災者は数百万人を数えた。
テロや紛争が頻発する国・パキスタンにいち早く医療救援に向かったのは、岡山市に本部を置く認定国際医療NGO「AMDA」の若い女性看護師だった。
番組では、被災したパキスタンの農村部で緊急救援にあたるAMDAの活動に密着。
また何故遠く離れた国や地域の人たちを助けに行くのか、今年設立30周年を迎えたAMDAの精神に迫る。 (RSKテレビ「メッセージ」番組HPより一部引用)
************************************

番組前半は、被災地に向かう女性看護師に密着する形で進められていました。もしやと思いつつ、番組を見るまでは確信が持てなかったのですが、その「若き女性看護師」とはまさに、ふくろう出版にもゆかりのある、あの方でした。
アメリカで看護を学び、看護師の米国資格を持つ彼女。彼女の語学力と医療分野の知識・経験を余すところなく活かしていただくことを期待して、こちらの本の翻訳にご協力いただきました。

こちらが元の日本語版

生きる力となるもの

英訳したものがこちらです。

Guide to Your Fascinating Life
翻訳には、最終的に3(~5)名の方に携わっていただきました。

それにしても、こういう活動をされている方たちを見ると、本当に頭が下がります。
人としての価値の違いを思い知らされるというか、「こんな役立たずな私、生きていていいんだろうか」ぐらいの気持ちになってしまいます(^^;)
今、自分にできることを・・・。
まったくもって余裕は無いのですが、せめて寄付ぐらい!という気持ちになりました。

ボランティアに興味のある方、特に初心者さんには、こちらがおすすめ♪

未来につながるボランティア

14.10.31

ニッポンの「カワイイ」

少し前の話になりますが、岡山県立美術館で開催中の
「光琳を慕う 中村芳中展」に行ってきました。

『光琳を慕う―中村芳中』

日本画というと、ちょっととっつきにくい印象もあるかと思いますが、芳中さんの絵は、何だかとってもカワイイのですo(*^▽^*)o
チラシにあった、ま~るいコロコロのわんこ絵が一番の目あてだったのですが、花も木も、あらゆるものが丸くて可愛かったです♪
口を開けてボーッと(?)佇む緊張感ゼロの鹿や鳥、どこかのゆるキャラみたいな子もたくさんいて、見ているこちらの口元も自然とゆるんでくるのです。
そんなステキなカワイイ展なのに、来場者は少なめで、何だかもったいないなーと思いました。
「中村芳中」といわれても、ピンとこない人は多いと思うので、もっと「カワイイ」を前面に打ち出せばいいのに、と思いました。


『かわいい琳派』

できることなら円山応挙や神坂雪佳、長沢芦雪とかの作品も集めて、「ニッポンのカワイイ展」にすれば、「日本画とかよくわかんない」っていう女子とか、もっとたくさんの人に見てもらえるのにな~、と思いました。
あ、東京ではそういうの、やってたみたいですね。
次回は岡山でも是非、開催してほしいです!!


『かわいい江戸絵画』

展覧会は、岡山県立美術館で11/3(月)まで開催中です。

芳中さんの絵の可愛らしさには現代にも通じる魅力があり、そういうものを見ていると、かわいいを愛でるメンタリティ」みたいなものは、かなり昔から、日本人には備えられていたのではないのかという気がしてきます。
そういえば、そんなことが、この本にも書かれていました。

『人びとのかたち』(改訂版)

「Kawaii」も今や、世界共通語だといわれています。
2年前のNY、感謝祭パレードで、それを実感する出来事がありました。

老舗デパート「Macy’s(メイシーズ)」主催のこのパレード。
山車やピエロ、マーチングバンドに有名キャラクターの巨大バルーンなどが、マンハッタンの中心部約4kmを練り歩くのですが、その時、栄えあるトップバッターとしてやってきたのは、なんと日本のキティちゃんなのでしたー。
e382ade38386e382a3efbc91
(著作権に配慮し、目線を入れております)

e382ade38386e382a3efbc92
観衆の大歓声を受けながら進んで行くキティバルーン。
その時、私の近くで
「Kitty cha—-n!! Ka—Wa–i—-i!!」
と叫ぶ、背の高いyoung manがいました。
この時、アメリカでのキティちゃん人気は本物、そして日本の「Kawaii」も、世界で認知されているのだと強く感じました。

この子もいました!「ピカ☆」
e38394e382abe38381e383a5e383bc
この黄色い子も、大人気でしたよ!

そういえば今年、サンリオ社長から発せられた
「キティちゃんは猫じゃない」発言は、
アメリカをはじめ、世界を震撼させたようです。(^^;)
そんなキティちゃん、明日11/1は、生誕40周年のお誕生日なんだとか。
おめでとー!★:゜*☆※>(’-'*)♪オメデトウ♪(*’-')<※★:゜*☆

14.09.17

のどぐろが食べたくて(錦織選手のメンタル力)

先ごろ行われた全米オープンテニスで、アジア人初の準優勝という快挙を達成した錦織圭選手。
お魚大好き錦織選手が、帰国後一番に食べたいと言っていたのが「のどぐろ」でした。

同じくお魚大好き のどぐろLOVEな私も、すっかりのどぐろ気分が盛り上がり、
「食べたい!でも贅沢?でも食べたい!」と、ここ数日、かなり悶々としておりました。
そして、突如ひらめきました。

「決して余裕はないけれど、たまには美味しいものが食べたいのぉ(´∇`)」
そんな庶民のささやかな願いを叶えてくれる、「ふるさと納税」があるではないかー!

ご存知の方も多いと思いますが、

     任意の自治体へ寄付を行う
            ↓
 税金が控除される + 自治体からお礼の品が届く(すべての自治体ではない)

というこの制度。
控除上限額などありますが、わずかな自己負担で全国の特産品を堪能することが可能という、
なんとも「ウマい話」なのです。

そして、狙うは「のどぐろ」。
「のどぐろ」といえば北陸や山陰。錦織選手の出身地、島根県も有名です。
今回は、島根県浜田市をチョイス。
脂ノリノリの「のどぐろ」到着が、今からとても楽しみです♪

ちなみに岡山県のお礼の品は、極上の清水白桃、極上のピオーネ、シャインマスカットなど、
フルーツ王国岡山が誇る、極上フルーツ目白押しです!
美味しそう。。。(゜-、゜)ジュル
てか、絶対美味しい、間違いなく美味しいでしょう!
でも、特産品を送ってもらえるのは県外在住者のみ。残念!
県外の皆さん、うらやましいです!!
※後日訂正
県への寄付だと県外在住者対象ですが、市町村への寄付ならば当該市長村外であれば県内在住者OKでした!

岡山だと、他には千屋牛もオススメ!
松阪・近江・神戸牛のルーツといわれている、この千屋牛。とろけますよ♪
千屋牛の他、ピオーネ、キャビア、TETTAワインなどなど、B級ではなく「A級グルメ」で頑張っている岡山県新見市の特産です。
ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」

テニスのことはよく分からないのですが、錦織選手は現在のマイケル・チャンコーチの指導を受けるようになって、急激に力を発揮し始めたといわれています。
インタビューで、コーチとの関係について聞かれ
軽く洗脳してくる
と言っていたのが面白かったです(≧∇≦)
でも、それこそまさに「メンタルトレーニング」ってことですよね?
世界で戦うには特に、精神的なタフさとか、気持ちのコントロールなどが必要不可欠なのだと思います。


メンタルトレーニング入門

14.06.16

I LOVE CHOPIN!

荘厳な調べの「カノン」を聴くといつも、虫になった女の話を思い出してしまうもっちです
 

「パッヘルベルのカノン~バロック名曲集」


「蛹化(むし)の女~蜷川実花セレクション」
このジャケット写真も、耽美で退廃的な歌の世界観によく合っていると思います。

というわけで(?)、今回のテーマは「クラシック(音楽)」。
今年に入り、岡山開催のクラシックコンサートに何度か行く機会があったのですが、
Amazonさんから届いたメールを見て、クラシック月間だった1~2月のことが蘇りました。

まずは「西本智実&イルミナートフィルハーモニーオーケストラ NEW YEAR CONCERT 2014」

一度は行ってみたいと思っていた西本智実さん指揮のコンサート。
無料招待券をgetした友人の御相伴にあずかりました。ありがとー!

ドヴォルザーク「新世界より」とかも良かったのですが、

「ドヴォルザーク:交響曲第9番」

一番興奮したのはアンコール曲の「リベルタンゴ」
イルミナートフィルの為にされたというアレンジが、ものすごくかっこよかったです!カコ(・∀・)イイ!!
奏者の方達もノリノリで、楽器をグルングルン回してました。(@◇@)

「Libertango」 [CD, Import]

そして最後の曲では、西本さんが観客に向かって指揮棒を振るというサービス(?)が!
美しく颯爽たる指揮の元、場内には不思議な一体感が生まれました。

『指揮者・西本智実 静かなる革命』

続いては、「牛田智大 ピアノリサイタル」
天才少年ピアニストとしてTVなどでも度々紹介され、その可愛らしい容姿と礼儀正しい受け答えで、奥様方のハートを鷲掴みの、あの牛田君です。

か、かわいい・・・

「献呈~リスト&ショパン名曲集」(初回限定盤)(DVD付)

ショパンとリストが中心の構成でした。
演奏前のペコリ(o*。_。)o。かわいいーーー
しかし演奏が始まると、途端にその音場に引き込まれます。
まず思ったのは「ショパンが似合う!」ということ。
ショパンは昔から好きなのですが、パフォーマンスにおいてあれほどショパンが似合うと思ったのは、(浅田)真央ちゃん以来でした。
優雅でなめらかで、ホント、うっとりです。。。

真央ちゃんの「ノクターン」。
何年か前のプログラムでも使われていましたが、2013-2014年SPの「ノクターン」はさらに磨きがかかり、ほんっとに素敵でしたよね。

浅田真央『Smile』~氷上の妖精10年の軌跡~ [DVD]

愛の夢」も、すごく似合っていましたよね。牛田君も真央ちゃんも。

日本人クラシックピアニストとしては、史上最年少(12歳)でのCDデビューでした。

「愛の夢~牛田智大デビュー(初回限定盤)(DVD付)」

現在14歳。その演奏に若さはあっても、幼さを感じることはありませんでした。

ちょっと意外だったのは、リストの「ラ・カンパネラ」。
すごく良かった!圧巻でした。

そして以前より、フィギュアスケート羽生結弦選手の大ファンだと公言している牛田君。


『蒼い炎』

いつかコラボとかできるとステキですよね。
と思っていたら、先日Amazonさんにお薦めされたのが、7月発売となるこちら。

「トロイメライ~ロマンティック・ピアノ名曲集(初回限定盤)(DVD付)」

大きくなってる~~~。
「卓越したテクニックに深い音楽解釈が加わり、精神的、肉体的に著しい成長を遂げた牛田のピアノの音色を聞くことができる作品。(Amazon「商品の説明」より)」
著しい成長、まさに!1月のリサイタル時より、明らかに成長しているのが分かります。

そして注目すべきは
    12曲目、パリの散歩道
    13曲目、ロミオとジュリエット

羽生選手への応援の気持ちをこめての収録だそうです。
2人のコラボレーション実現に向けて、既に大人は動いていると思います!

そして最後は、「辻井伸行&オルフェウス室内管弦楽団 日本ツアー2014」
辻井さんの演奏も、一度生で聞いてみたいと思っていました。
指揮者を置かず、メンバーの話し合いによって音楽を完成させるという、世界でも極めて珍しいオーケストラ、オルフェウス室内管弦楽団とのコラボレーションです。
西本さんのコンサートで、指揮者による演奏の違いというものに興味が出てきたところだったので、「指揮者のいないオーケストラ」というものにも興味津々でした。

『オルフェウスプロセス―指揮者のいないオーケストラに学ぶマルチ・リーダーシップ・マネジメント』


「辻井伸行 世界が感動した奇跡のコンクール・ドキュメント」[CD+DVD]

オーケストラとの共演も良かったのですが、一番胸に迫るものがあったのは、アンコールのソロ演奏、
ショパンの「革命のエチュード」でした。
あれ?(^^;)

結論
やっぱり、ショパンはいい!!



「英雄ポロネーズ、ラ・カンパネラ~日本ツアー≪ショパン&リスト≫ スペシャルCD 」

そして、ショパンを学術的側面から捉えたのがこちら。
ポーランドが誇る偉才、ショパンのポロネーズに関する考察ほか、4本の講演を収録。

ポロネーズをめぐって -フォーラム・ポーランド2012年会議録―

ショパン論の最前線!
『フォーラム・ポーランド2009年会議録』

2010年に生誕200周年を迎えることを記念し2009年に開かれた、フレデリック・ショパンがテーマの会議録。
「民族の作曲家としてのショパン-ある私物化の物語」、「《近代小説》の主人公としてのショパン」、「ショパンの手稿譜について」など興味深い着想による5本の講演と、パネル・ディスカッションの様子を収録。日本語版・ポーランド語版を併載しています。

6/17 追記
牛田君の「パリの散歩道」他ですが、iTunes Storeで一足先に配信されていたので聴いてみました。
「パリの散歩道」、「ロミオとジュリット」の他、真央ちゃんの「ノクターン第2番」、「愛の夢」の4曲。
牛田君自身の手によるという編曲が、どれもすごく良かった!絶品です!

14.06.10

ボストンの北斎、日本に里帰り中

先日、神戸市立博物館で開催中の「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」に行ってきました。
世界屈指の日本美術コレクションで知られる米国・ボストン美術館所蔵の北斎作品の数々が、現在日本に里帰り中なのです。
代表作「冨嶽三十六景」や「諸国瀧廻り」、「百物語」などの他、世界中でボストン美術館にしかないという珍しい作品も出品されています。
e5b195e8a6a7e4bc9ae79c8be69dbfefbc94

e58d9ae789a9e9a4a8e5a381e99da2

絵画には全く詳しくない私ですが、なぜだか浮世絵はとっつきやすく、面白いな~と思っていました。
マンガチックなデフォルメ具合に惹かれるのかもしれません。

今回の北斎作品、緻密さや躍動感の素晴らしさはもちろんのこと、そこに描かれた当時の風俗そのものにも興味をそそられます。
「○○という版元から出版されたものです」などという説明があると、「版元(出版社のこと)」っていう言葉もこのころからあるんだよなぁと、しばし感慨にふけったりもしてみました。
また、解剖学的にみてもかなり正確だという骸骨や、西洋絵画を意識したと思われるもの、だまし絵(隠し絵?)みたいなものなど、実験的試みや遊び心のあるものも多く見られ、晩年になってなお、
猫一匹すら(満足に)描けねぇ
と嘆いたといわれる北斎のあくなき向上心、好奇心をうかがうことができます。


『もっと知りたい葛飾北斎―生涯と作品』

そして浮世絵といえば、歌舞伎とも縁が深いということで、音声ガイドのナビゲーターは四代目市川猿之助さんでした。

『祝!四代目市川猿之助襲名記念 僕は、亀治郎でした。』

その猿之助さんも出演されていた「伝統芸能の今」という公演が先月倉敷でありました。
津軽三味線と狂言のコラボ、津軽三味線をバックにした猿之助さんの創作舞踊、一つの演目を狂言と歌舞伎で演じるなど、異ジャンルのアーティストたちによるコラボレーション、すごく面白い舞台でした。
「ゴールドリボン」と「世界の子どもにワクチンを」のチャリティー企画ということで、演者さんたち自ら募金箱を持ったり、客席を回ってのプログラム(手ぬぐい付き)販売などもされていました。
かなり間近で拝見した猿之助さんのお顔(たぶんすっぴん)は、毎日白塗り厚塗りしているはずなのに、スベスベつるつる、すごくキレイでびっくりしました!秘訣を教えてください!!
e4bc9de7b5b1e88ab8e883bd

昨年あたりから、様々なジャンルのコラボ芸術舞台をいくつか見る機会がありました。
それらの斬新な試みは「邪道」といわれることもあるでしょう。
ですが素人にとっては、とっつきやすくて面白い。
入り口としては、そういうものもあってよいのではないかと思います。

そして時には、そんな素人目線、というか「外からの視点」というのが大きな意味を持つことがあります。
明治維新以降、西洋志向が強まり、伝統文化は軽んじられていった。
多くの日本美術品が市場に放出され、二束三文で扱われたといわれています。
そんな時、日本美術に魅せられ、価値を認めたのは異国の人々でした。


『ボストン美術館秘蔵 スポルディング・コレクション名作選』

素晴らしい日本美術品の多くが今、ボストンにある。
それを文化財の海外流出と捉えると残念な気もしますが、その後の歴史を考えると、もしも海を渡っていなければ、現在まで残ってはいなかったかもしれない、とも思えます。
そして何より、今なお鮮やかな色彩を放つ北斎作品の、その保存状態のよさに、とても大事にされてきたのだということが見てとれ、「ボストン、ありがとう!」 という感謝の思いで一杯になるのです。

今回出品されている作品は、少なくとも今後50年間、他館への貸し出しはもちろん、ボストン美術館においてですら公開はしないといわれています。
人気のため混雑は必至ですが、興味がおありの方は、この機会に是非!!


『北斎決定版』

海外では「BIG WAVE」と呼ばれる「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」。
それにインスピレーションを受けて作られたのが、ドビュッシーの代表作、交響詩「海」。

「ドビュッシー:管弦楽曲集」

20世紀を代表する建築家、フランク・ロイド・ライトも浮世絵に魅せられた一人でした。
ボストンの大富豪、ウィリアム・スチュアートとジョン・テイラー・スポルディング兄弟がボストン美術館に寄贈した多くの浮世絵版画は、当時日本に滞在していたライトを通じて購入したものなのだそうです。

フランク・ロイド・ライトの建築遺産

朝一が比較的すいているとの噂ですが、私は土曜日限定の「イブニング・レクチャー(学芸員さんによる展覧会の見どころ解説)」狙いで、夕方5時前に到着しました。
その時点で45分の入館待ち!!
ですが、展示コーナーには入れずとも、レクチャーの行われる講堂には入れるのです!
何だかお得!
土曜日夕方、お薦めです!

12.05.02

いちめんのなのはな

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな

e88f9ce381aee88ab1efbc914

山村暮鳥の詩「風景」が自然に口をついて出る、一面の菜の花畑に遭遇しました。
岡山県笠岡市、干拓地に広がる1,000万本の菜の花です。

e88f9ce381aee88ab1efbc922

近くに用事があり、急遽探し当て立ち寄ったのですが、予想以上に素敵でよかったです。
この日はGW初日ということもあり、家族連れ、わんこ連れの人たちで賑わっていました。

そしてかわゆいわんこが寄ってきてくれたので、飼い主さんの了承を得てもふらせてもらいましたぁ(*´∇`*)

ふわっふわ、もっこもこのわんこたんU・x・U カワユス
つかの間の至福・・・。

壮大な菜の花畑とかわゆいわんこたんとのふれあいで、花粉と黄砂と多忙のせいでささくれだっていた私の心も、ゆるゆると浄化されるような気がいたしました。

菜の花は5月中旬頃までが見ごろだそうです。

夏には、100万本のひまわり畑に変わります。

春の名詩「風景」が収録されているのはこちら
日本語を味わう名詩入門 4
『山村暮鳥』


 

やっぱり、これは縦書きの方が雰囲気出ますね(・へ・;;)。

12.01.12

ティーバッグに夢中です

新しい年がスタートしました。
2011年は未曾有の大災害に見舞われた大変な年でしたが、そんな極限状態の中でさえお互いを慮り譲り合う姿、各々が分を尽くし務めを果たす姿勢には、日本の強さ、誇るべき国民性に裏打ちされた底力を感じることにもなりました。
オリンピックに各国大統領選挙など、色々と変化がありそうな2012年ですが、ふくろう出版にも何かが起こりそうな予感がしています!
ブログの方は相変わらずの気まぐれ更新ですが、生暖かく見守っていただけましたら幸いです。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます(o*。_。)oペコリ。

 

そんな中、今さらですが、アメリカンドラマ「プリズン・ブレイク」にはまっています。
数年前に途中までは見ていたのですが、お正月に一気見する機会があり、改めて見始めたところ・・・、やだ、おもしろい。。。
息もつかせぬ展開が、寝不足を招きすぎて困ります。

 

「プリズン・ブレイク」シーズン1 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]

 

ご存知ない方のために、ざっくりあらすじを書きますと、
副大統領の弟を暗殺した罪で逮捕され死刑判決を言い渡された兄と、兄の無実を信じるIQ200!の天才弟が、兄弟での脱獄を企てる。背後には巨大組織の陰謀が?!というお話。

 

「プリズン・ブレイク」シーズン2 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]

 

個性豊かなキャラクターが沢山でてくるのもこのドラマの魅力。
最初の頃は「死ねばいいのに」とさえ思っていたのが、回を重ねるにつれ
大嫌い!!

悪者だけど憎めない

やばい、ちょっとキュンときた

もう君のことしか見えない!!

とまで印象を激変させるのだからたいしたものです。
そしてそんな存在の最たるものが、凶悪犯「ティーバッグ」なのです。

 

生い立ちからくるトラウマやコンプレックス、孤独感。
そしてそれゆえの渇望や葛藤がすごく切なかったですo(iДi)o

頭の回転が速く、時にコミカルで、弁もたつティー様。
もしも何かが、ほんの少し違ったら、誰かが、タイミングが、ほんの少しでも違っていたら、全く違った人生があったのではないかと思わずにはいられない。

 

そして夢の中にまで彼が現れるようになった(彼に惚れている設定。だけど私は逃亡のために利用されるだけの女。殺されなくてよかった・・・)今日この頃、現実世界でも脱獄事件が報道され、ちょっとビックリしています。
広島刑務所って市街地のほぼど真ん中にあるんですね。
現実となると、やっぱり恐いですね((((;゚Д゚))))。

 

全シーズン収録の限定版ブルーレイ

「プリズン・ブレイク」コンプリートブルーレイBOX

 

 

そういえば、刑務作業にも地方独自のものがあって、岡山刑務所には「備前焼」があるそうです。
ちょっとうらやましい・・・というと語弊がありますが、いいですよね。土ひねり。
一人で無心に土と向き合う。心の平安も得られそうな気がします。
長期の受刑者が多いため、かなり熟練もしていて上手いのだそうです。

 

人間国宝故山本陶秀を父に持ち、自らも備前を代表する陶芸作家として活躍する著者による、「鑑賞」ではなく「制作」側からの備前焼入門書がこちら。 

『備前焼の魅力と技法』

 

そして山口刑務所には「萩焼」があるそうです。
萩焼もいいですね。淡いピンクっぽいのとか、色味が柔らかくて、トロンとした感じがかわいいですよね(*^-^*)。

11.12.26

師走の岡山路を駆け抜ける

早いもので今年もあと数日となりました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

「あ~もぅっ、全然片付かない、今年中にできるのか?あ、年賀状もつくらなきゃ・・・」

「てか、大掃除って何?」

と、毎年恒例のあせりと自己嫌悪に陥っているもっちです。

 

さる12月23日(天皇誕生日)、こちら岡山では、毎年恒例の「山陽女子ロードレース」が開催されました。
岡山出身の五輪メダリスト、有森裕子さんの名前を冠したハーフマラソン(有森裕子杯)には、アテネ五輪金メダリストの野口みずきさん(シスメックス)、同じくアテネ五輪7位入賞の坂本直子さん(てんまや)、8月の世界選手権マラソンで5位入賞、ママさんランナーとしても知られる赤羽有紀子さん(ホクレン)など、有名どころの選手も名を連ねていました。

 

いつも出遅れてTV観戦になりがちなのですが、せっかく家の近くを通ってくれるのだし、今年は沿道からの応援に参加してみましたo(*^▽^*)o

 

たどり着くと、既にご近所さんらしき人たちの列が。
ずっと欲しかった応援用の小旗ももらえ、ご機嫌です♪ ←子どもか?!

 

しばらくは、携帯のワンセグで状況をチェック。
あ、もうあそこの角を曲がった!もうすぐだ!
アップダウンの激しい橋など、いくつか難所があるのですが、中でも本コース最大の難所といわれているのが「野田地下道」です。下って上る。そして暗闇からまぶしい世界へという視覚的な変化もどう影響するのか。
そんな難所をくぐりぬけてきた選手達を迎えます。

 

まずは赤羽さんを始めとする先頭集団。ガンバレー。

続いて、ひときわ大きな声援を受けていたのが野口みずき選手。のぐち行けー。

地元天満屋(てんまや)の坂本選手にも大きな声援が。てんまやー。さかもとー。

 

マラソンとか駅伝観戦って、何がおもしろいのかと聞かれるとよく分かりませんが、結構見ちゃいますね~。歯をくいしばり、孤独に闘う姿にじんときます。

そして自分も走りたくなる。走れないけど。

 

そしてひと月半前からくすぶり続けていた(?)「旗を振りたい衝動」もやっと行き場を見つけ、さわやかな空気の中で昇華させることができました。スッキリです♪

これで家の中もピカピカキレイになってくれればもっとスッキリなんですが・・・(^^;)

小人いないかな・・・。