「恐竜ラボ」がおもしろい
先日、岡山市デジタルミュージアムで開催中の企画展
『ようこそ恐竜ラボヘ!~化石の謎をときあかす~』に行って来ました。
モンゴル科学アカデミーと長年恐竜共同調査を行っている、岡山の林原自然科学博物館(昨年「カンブリア宮殿」にもとりあげられていた林原グループです)が主催。
国内だけでなく海外にも巡回していた本展ですが、今回は地元開催ということで、これまで輸送の問題から展示できなかった実物標本や、世界で林原自然科学博物館が唯一保有する珍しい標本を展示するなど、スペシャルバージョンとなっているようです。
恐竜にさほど思い入れがあったわけではない私ですが、すごく楽しめました。おもしろかった!
何と、一部を除き写真撮影OK! (*゜ロ゜)ノ太っ腹です!(そうと知っていればデジカメを・・・。)
いくつかご紹介しますと・・・
(写真のブログ掲載に関してもOKをいただきました)
トリケラトプスの頭部。実物です。
上にもいた!ズンガリプテルス。
「どっひゃー!」みたいなポーズが若干お茶目かもしれないデイノニクス(復元)。
「トカゲ飼いたいのよ。でもさ、エサが虫なのよ!」が口癖(?)の友人Y(←昆虫が苦手)は
「かわいぃ~♪」といたく気に入った様子でした。
そして今回の展示は、恐竜の化石そのものだけでなく、その発掘から輸送、クリーニング、復元にいたるプロセスに焦点をあてた構成となっていました。
実物大の発掘現場写真
こっちが頭だからぁ、たぶんここがこういう風に・・・
友人とああだこうだ言いながら見ていると、林原の研究員の方が色々と説明をしてくださいました。
発掘の際、化石の周りの岩石ごと掘り出すわけですが、大きなものだと1トンを超えるものもあるそうです。
数人がかりで掘り出し、切り出し、車に乗せ・・・。
発掘調査ってすごいガテン系なお仕事なんだなーって思いました。大変です!
テントや食料品も展示されていました。
実際に持ち帰った化石。木箱や麻布にくるまれています。
木箱を開けると・・・。
周りの岩石ごと石膏でかためられている状態。
ここから化石をきれいに取り出すわけですが、これ、緊張しますよねぇ。
細かい部分もあるし、もろくなってたりもするだろうし。
と思って、研究員さんに聞いてみました。
「つい手が滑って『あぁぁーーー』 ( ̄□ ̄;)!!ってなることはないんですか?」
「ありますよぉ」(^^) とあっさり。
(書いてしまっていいのか?(^▽^;))
うっかりが あってもいいじゃないか
にんげんだもの
(みつを?)
発掘、クリーニングされたサウロロフス。
大きすぎて全身は入らなかった(;;)
まだクリーニング途中。
すべて完成させるには、あと5年くらいかかるそうです。(ここまでで約15年)
気の長い話ですよねぇ。
そして王者T.rex(ティラノサウルス)
迫力に圧倒され、手ブレしてます(^▽^;)
右太ももの実物化石
何とこれ、おさわりOKです♪( ‘∇^*)^☆うふっ♪
他には、皮膚の化石もありました。
肌の質感は分かるけれども、色までは分からないとのこと。
人間以外のほ乳類は色覚が弱いため、体の色が地味である。
恐竜は鳥類に近い部分があるので、発達した色覚を持っていた可能性があるそうです。
そう言われると、皮膚の化石にみる恐竜のお肌は、オーストリッチっぽい感じもありました。
雄鳥が美しい羽を広げ雌鳥にアピールするように、色覚があれば、色に意味が出てくる。
恐竜といえば茶系(またはグレー?)のイメージでしたが、もしかするとものすごくカラフルで、派手な模様をまとったものもいたかもしれない。
そんなことを想像してみるだけで、何だかすごくワクワクします♪((o(゚▽゚○)(○゚▽゚)o))♪
今後さらに研究が進めば、新発見、新事実もどんどん出てくるんでしょうね。
生物の進化だとか、地球の長い歴史にはせる思いだとか、古生物学ってロマンの宝庫ですね♪
(時代と共に)復元は変わる
そして今回、実際に発掘現場にも行かれていたという林原研究員の方々が行く先々で説明をしてくださったので、とても分かりやすかったし、現場の方の生の声というのが、ものすごく興味深かったです。
皆さんとてもいきいきと、うれしそうにお話してくださったのも印象的でした。
きっと愛してらっしゃるんだろうな、好きなことを仕事にできるって素晴らしいことよね、と思いました。
1時間くらいで回れちゃうかなと思っていたのに、滞在時間は予想を大きく上回る2時間半!
たっぷり堪能しちゃいましたr(^ω^*)。また行きたい!
特別展『ようこそ恐竜ラボヘ!~化石の謎をときあかす~』
期間:2010年7月10日(土)~2010年8月18日(水)
岡山市デジタルミュージアム
http://www.city.okayama.jp/okayama-city-museum/
『恐竜研究所へようこそ』