夢のハヤシバラシティ
来る12/5、JR岡山駅前に大型ショッピングモール「イオンモール岡山」が開業します。
買い物や映画を見に行くには便利になりますが、もしも、夢の「ハヤシバラシティ構想(※)」が実現していたら・・・と、少々複雑な思いでいてる岡山市民もっちです。
トレハロースをはじめ、数々の優れた商品を開発し、世界的優良企業と目されていた「林原」が所有していたあの駅前一等地には、世界有数の恐竜博物館(自然科学博物館)や美術館、複合文化施設、ホテルに百貨店、高層マンション、オフィスビルなどを備えた近未来都市「ザ・ハヤシバラシティ」ができ、その暁には、岡山は21世紀の中核都市として、東京、パリ、ロンドン、ニューヨークにまではなれずとも、その存在感においてボストンやミラノ、ウィーン、シンガポールなどと同等にはなれるはずだったのです(^^;)。
2011年、地方都市岡山の誇り、そして「バイオの雄:林原」がまさかの破綻。
あの突然の倒産劇は何だったのだろう。
という疑問がわいてきたので、この機会に林原家ご兄弟の著書を読んでみました。
林原グループ元社長、お兄さんが語る「真実」。
『林原家 同族経営への警鐘』(林原健)
以前、「非上場かつ同族経営だからこそ、目先の利益に直結しない基礎研究を続けることができる」というお話を聞いた時には、いたく感銘を受けたのですが・・・。
林原グループ元専務、経営実務を任されていた弟さんが語る「真実」。
『破綻──バイオ企業・林原の真実』(林原靖)
弁済率93%の倒産の不可思議!?
2冊併せて読まれることをおすすめします。
これぞ「リアル半沢直樹」だという人も。
「半沢直樹」-ディレクターズカット版- DVD-BOX
ドラマ原作
『オレたちバブル入行組』
完成したイオンモール岡山は、西日本最大規模。
中四国初出店のお店もあるようですので、しばらくは相当にぎわうものと思われます。
ところで、今回入るテナントさんって、何年ぐらいの契約になっているんでしょうか?
こちらの新刊を読むと、そんなことが気になってきます!
『事業用建物の賃貸借に関する研究 キーテナントの中途撤退は許されるのか、アメリカの事例をまじえて』
※「ハヤシバラシティ構想」
JR岡山駅南、自社所有地の再開発計画として、2002年に発表。
それ以降インターネット掲示板などでは、映画にでも出てきそうな近未来都市「ハヤシバラシティ」画像が投稿され、ハヤシバラシティを核とした岡山が驚異的な発展を遂げる妄想未来計画が書き込まれるなど盛り上がり、(一部)岡山人にとっては、夢とロマンの象徴でした。
(参考)アンサイクロペディア「岡山市(大都会)」