▼‘デザイン’ カテゴリーのアーカイブ

11.09.16

音楽の話をしよう-10代のための音楽講座-新刊のご案内です!

音楽の話をしよう-10代のための音楽講座-

音楽の話をしよう              -10代のための音楽講座-


このほど、チャーミングでユニークなエッセイ集を刊行いたしました。
著者は広島県生まれ、2004年から2007年まではアムステルダムに拠点を置いて活動してきた音楽家 寺内 大輔氏。広島大学教育学部で講師をお務めです(公式サイト)。

   ・独奏曲、管弦楽曲、校歌や映画・イベント・ゲームソフト等のBGMなど
     50曲を超すオリジナル曲の作曲
   ・独演会、バンド演奏、書道家やダンサーらとのコラボレーションなど
     多様なスタイルによる国内外での200回近くにおよぶ演奏会への出演
   ・幅広い年代層を対象にした音楽教育活動

など、多様な音楽活動に積極的に取り組んできた経歴をお持ちです。著者経歴(スライドショー)はこちらにもあります(YouTube)。
その音楽、世界観は独自のもので、とても「~音楽」と括れるものではないし、一口では言い表せない、聞く人の感性に直接訴えてくる自由なもの。
このほど完成した
『音楽の話をしよう-10代のための音楽講座-』
は、そんな著者が10代を中心としたこれから音楽を学んでいってほしい世代を読者の中心に見据えて音楽の楽しさ、表現の自由さについて説いたエッセイ集です。

目を引くのは、これまた独特のタッチで個性あふれる挿画の数数。
小学館『ヤングサンデー』講談社『ヤングマガジン』青林社『ガロ』など国内を代表する雑誌で幾多のコンクール入選歴を誇り、連載4コマ漫画、広告漫画、教材漫画、コンビニ本、デコメ素材、イラスト等を手掛ける多忙なイラストレーター
門倉 フリッツ 貴浩氏公式サイト)。

2011091518110000

2人の気鋭のクリエイターが互いの芸術性を融和させた頭にも目にも新鮮な一冊です。


陰影の濃いモノトーンの写真も深く印象に残ります。

陰影の濃いモノトーンの写真も深く印象に残ります。


こんな、いやし感あふれるイラストもあります。

こんな、いやし感あふれるイラストもあります。



そんな個性あふれる内容をまとめ、簡潔で読みやすい紙面を構成してくださった
“アトリエてがき”戸次 祥子様公式サイト)。
門倉氏のイラストをフィーチャーしたひときわ目をひく装丁も担当されています。
素材を生かしたコラージュや温かみのある版画作品を数多く手がけていらっしゃいます。

扉の先はちょっとした『異空間』です

扉の先はちょっとした『異空間』です



『10代のための』と銘打ってはおりますが、老若男女を問わず、音楽に関心のある方をはじめ、多様な観点から楽しめる1冊に仕上がりました。税込定価1,890円で、広島県内を中心に各書店で発売中!オンラインストアでももちろんご購入いただけます。中秋の名月も過ぎて徐徐に涼しくなってくるこれからの季節、夜長のお供にいかがですか?

[著者によるコピーより]
人は,何のために音楽を聴くのだろう。
何のために歌い,奏で,音楽を作るのだろう。
音楽とぼく達とは,どんな風に付き合っているのだろう。
「音楽とはこういうものだ」という概念を問い直し
音楽とぼく達との関係をもっと自由にするための話―――まずは耳を澄ますことから。





7月下旬から8月そして9月上旬と、担当した物件が立て続けに校了~刊行となり、いつになくせわしない夏の時間を過ごしました(書きながら思うけど“せわしない”って夏には似つかわしくない言葉だな…)。
せわしなさはまた現在進行形でもあるのですが、特派員である私にとってこの時期は来年以降に向けた新たな先生方、新たな書籍との出会いを求めて旅に出る大切な時期。
これからしばらくは“渡り鳥”人生かな。

9月15日は愛媛県に出張。ランチタイムに瀬戸内海の斎灘(いつきなだ)で。対岸は広島県

9月15日は愛媛県に出張。ランチタイムに瀬戸内海の斎灘(いつきなだ)で。対岸は広島県

09.08.28

1Q84である。


微妙なタイミングである。
1Q84を読む人は、もうすでに読んでいるだろうし、今この時点で読んでいない人は、この先も読まないかもしれない。
僕は後者ですね。たぶん。
***
僕は村上春樹氏が、嫌いなわけではない。
実際結構読んでいると思う。
「風の歌を聴け」も読んだし「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」も読んだ。
「ノルウェイの森」や「ダンス・ダンス・ダンス」も読んでいる。ほかにも、もっと読んでるかも。
ただ
結構おもしろかったはずなのだが、なぜだかまったく内容を覚えてない。
***
僕はもともと欧米の文学を主に読んでいた。
イギリスとかアメリカそしてロシアなどなど・・・
日本文学を余り読まない僕だが、村上春樹氏の本はあまり日本文学っぽくなくて
むしろ海外の文学を翻訳した感じがするのである。
だから違和感はなく、読みやすかったのであるが・・・
いかんせん記憶に残っていない。
***
でも1Q84を読まない理由はそのせいではない。
ちょっと売れすぎているからだ。
僕は若干ひねくれていて、みんなが「いい」と言うものに、反旗を翻したくなるのである。
巨人ではなく阪神を応援し、
ルパン3世では次元が一番好きで、
トヨタ車を買うぐらいなら、日産車を買う。
と、まあそんな感じである。
見ておわかりのように、そうたいしてひねくれてはいない。ほんとに若干ですね。
いわゆる2番手が好きなんだと思う。
***
1Q84のブックデザインは王道感に溢れています。もはやアイコンと化している。
こういった、ものすごく売れる本のカバーとしては正解だと思いますね。
何100万部も出る本は、例えば紙をすこし変えただけで、原価が大きく違ってきますしね。何回も増刷を繰り返すでしょうから、あまり凝った作りにもしにくいです。
とにかく露出が多いので、シンプルでメジャー感があれば、それでいいと思います。
でも、これまた僕の好みではないんですね。
***
そんな僕であるが、村上春樹氏が翻訳したレイモンド・カーヴァーは大好きだった。
それまで、短編小説の面白さが理解できなかったのだが、カーヴァーを読んで初めておもしろいと思った。
「ささやかだけど、役に立つこと」なんて特に好きだったな。
この作家を紹介してくれただけでも、村上春樹氏には感謝したいと思う。
***

翻訳といえば、僕の好きな小説の3位以内に必ず入るであろう「ライ麦畑でつかまえて」も村上氏は訳しているのだが・・・これは絶対に読みません。
僕の中には、野崎孝さん訳で、その世界が完璧に出来上がっていて、それを壊したくもない。
***
それに僕は若干ひねくれているのだ。

09.08.18

ラケットが欲しい!!

ブリヂストンラケットの試打をしてみた。
これはブリヂストンに申し込むと、10日間ぐらいラケットを貸してくれるもので、僕は今回X−ブレードやデュアルコイルなど5種類のラケットを試してみた。
これはテニスをしない人から見ると、そんなにラケットいっぱい持ってきて、どこが違うの?といったレベルの差かもしれない。
x-blade-1
実際、X-ブレードフォースMPとゼロMPでは、重さが4g(1円玉4枚!)違って、バランスが2mm違うだけであった。
ところが、これがびっくりするぐらい違うのである。
x-blade-2
もちろんフォースとゼロでは、重さやバランスだけの違いではなく、素材や構造が違うのであるが、それにしてもなんでこんなに違うのか?
x-blade-4
フォースは重さが317gでバランスが309mm。ゼロが321gのバランス311mmであったのだが、僕にはフォースは少し軽すぎて、ゼロは少し重すぎた。
では間をとって、重さが319gでバランスが310mmならいいのかというと、そんなに単純なものでもないのである。
この「重い」とか「軽い」という「感じ」は単純に重さだけではないようだ。ラケットの場合は・・・。
つまりフォースの方がパワーがあってボールがよく飛ぶのだ。それに比べてゼロはラケットがしなって、あまり飛ばない。
同じだけボールを飛ばそうとすると、ゼロのほうが力がいる。だからより重く感じるのだと思う。
それにゼロの方がフレームが細いのにフォースより重い。要するに密度が高い。そんなことも関係しているのかもしれない。
家で素振りをしてみたときは、ゼロの方がいい感じだったのだが・・・実際に使ってみると、僕には荷が重い。
フォースMPは、素振りだけの時は、これは「ないな」と思っていたけど、実際にはこれが一番使いやすかった。
じゃあフォースMPがいいのか?
でもフォースで打った球は「軽い」気がするのだ。
x-blade-31
ゼロの方が球が伸びている感じがするのである。
うーむ。足して2で割ろうか・・・。
***
そしてラケットを選ぶ基準は、性能だけではない。見た目も大事である。
かっこわるいラケットでは、テニスをする気もなくなる。
さてX-ブレードのデザインであるが・・・
僕は嫌いじゃない。
でも女の子受けはしないと思う。
ちょっと戦闘機っぽいというかレースカーっぽいというか・・・
まあ男のデザインですね。
塗装とかレタリングとか、粗い所もあるのだが、そこも兵器と考えれば許せるかな。
結構他のラケットとは一線を画していると思う。
僕の本業は本のデザインであるが、ラケットとかもデザインしてみたいな。と思わせるようなラケットなのである。
***
ちなみに戦闘機っぽいとはこんな感じ。

ね。それっぽいと思いませんか?