スポーツのチカラ
普段、サッカーを見ることはほとんどないのですが、今朝、少しだけ見ていて驚いたことがあります。
それはキックオフ前、国歌斉唱時のことでした。
日本代表選手が皆、「君が代」を歌っているではありませんか。
中でも、一番しっかりと声を出して歌っていたのが本田圭佑選手。
これはかなり意外、というか、嬉しい驚きでした。
『フットボールサミット第8回 本田圭佑という哲学 世界のHONDAになる日』
普段は特に気にしていなくても、自分のアイデンティティというか、自分がどこの何者であるのかということを、強く意識させられる場面があります。
一つは海外に行った時、そしてもう一つは、まさにワールドカップやオリンピックなど、大きな国際大会に際する時です。
他国選手のほとんどが胸に手を置き自国の国歌を歌っている中、日本人選手は口をつぐみ、ただ立っているだけ、という場面をこれまで何度も目にしてきました。
たとえ競技で良いプレーをしていたとしても、そんな姿を見ると、何だか残念な気持ちになってしまいます。
政治思想云々は関係なく、選手は国の代表として戦い、観客は自国の代表を応援する。
国歌や国旗は、そこで国民が一つになるための「よりどころ」ではないかと思うのです。
多方面で話題を提供してくださっている竹田恒泰さんの勉強会に、昨年ふくろう出版メンバーで参加し、「君が代」や他国の国歌(血なまぐさいもの多し!)について教えていただいたところだったので、その後の国家斉唱場面には結構注目していました。
子どもの頃は、ただ「地味だな~」という印象しかなかった「君が代」ですが、その歴史とか込められた意味などがよく分かりよかったです。
そして竹田さん、歌がとてもお上手なのにもビックリしました。
英語に中国語、ドイツ語やフランス語でも、各国の国歌を、朗朗と歌い上げていらっしゃいました。
『日本人はいつ日本が好きになったのか』
そして特に大きな国際大会においては、疑惑の判定やルール変更、○○協会・○○連盟など、選手を取り巻く環境に対してモヤモヤしてしまうことも多いです。
大きな感動を与えてくれた選手達の、その頑張りに応えるために、言うべきことは言い、自国の選手をちゃんと守れる組織づくりや運営が必要なのではないか、みたいなことを思うのです。
スポーツ組織とかマネジメントに興味が出てきた方に、是非おすすめしたいのがこちらです。
『体育・スポーツと経営』
そして実力通りの力を発揮するために必要なのが「メンタルの強さ」です。
「本当はできる子なのに!」
大舞台で今一つ実力を発揮できないという日本人選手は、残念ながら多い気がします。
逆にメンタル強そうだなぁと思っていたのが羽生結弦選手。
可愛らしい顔でジョニー・ウィアーデザインのフリフリ衣装を見事に着こなしてはいますが、中身はかなりの「漢(おとこ)」だと思っていました。
「ジョニー・ウィアー」
『蒼い炎』
普段から、大会でもあまり緊張しないと言っていましたが、ソチでもその言葉通りの成果をおさめてくれました。アッパレです!
『メンタルトレーニング入門』
長年メンタルトレーニングの指導や研究に携わり、トランポリンでオリンピック入賞を果たした古章子元選手、メジャーリーグでも活躍した松井秀喜元選手など、トップアスリートへの指導経験も多く持つ著者です。