▼2009 年 7 月 のアーカイブ

09.07.28

高齢者は働くことしか才能がない?

「高齢者は働くことしか才能がない」
 
麻生首相発言がまたえらく非難されてましたねぇ。
前後の文脈とかも分かりませんし、一部分だけで判断するのはどうかと思いますが、でも、そんなにダメなこと言ったかなぁ?というのが私の正直な感想です。
60代・70代、80代でも実際元気な人はいっぱいいるし、できれば働きたい、社会とつながりたいと思っている人だって多いと思う。やる気も能力もあるのに、それを活かせる場が無い、というのはすごくもったいないことだと思うし、麻生首相発言の意図は「働きたい高齢者にはもっと働いてもらえるような制度・枠組みを整備する必要があるし、企業にも積極的に取り組んでほしい」ということなんじゃないの?と思いました。
確かに言葉の選び方は上手くなかったでしょう。だけど別に「おまいら全員、死ぬまで働け!」なんて言ってるわけではないと思うんですが。どうなんでしょう?

 

それにそもそも「勤労」って尊いものなんじゃないんでしょうか?
「労働」=「搾取」というわけではなく、生き甲斐につながることも多いと思うんですが。
戦中・戦後の混乱期から高度経済成長期へ、今の日本の礎を築いてくれた高齢者世代は、趣味なんて楽しむ余裕も無く、家族のため、社会のために、ただがむしゃらに働いてきたという人も多いと思います。

 
「働くしか能がない」上等!
 

それは誇りにしていいと思うし、高齢者自身もそういう自負がある人は多いと思います。

 

そして思い出したのがこの本です。
『そうだ、葉っぱを売ろう!  -過疎の町、どん底からの再生-』

 
徳島県の過疎の町、上勝町を激変させた葉っぱビジネス「彩(いろどり)」。
これまでTVや雑誌などに何度も取り上げられている有名な取り組みですので、ご存知の方も多いと思います。

 

過疎が進み、これといった産業もない田舎町。
暇なので男性は朝っぱらから酒を飲み、女性は日がな一日他人の悪口を言って過ごしているという状態。
私もかなりの田舎町出身なので、過疎の町にありがちなこういった状況って、すごくよく分かります。

 

そしてこの本を読んで思ったのは、人間いくつになっても、忙しいくらいの方が幸せなんじゃないだろうか、ということ。

 

することがなくて、毎日のように診療所やデイサービスに行っていたお年寄り達が、今では「忙しいて、病気になるひまがないんよ」と毎日笑顔で働いている。

 

パソコンで毎日市況を調べ、出荷する商品を調整する。
売上と順位が日々更新されることが良い刺激となりやる気につながった。

 

年収1,000万を超える農家も出てきた。
家を改築し、息子や孫夫婦を呼び戻すこともできる。
新築の家が建ち、Uターン・Iターンで移住してくる人も増えてきた。

 

「自分で稼いで、自分で使えるこのうれしさっていうのは言葉にできん」
「自分の子や孫に、自分のお金として使える喜びは、男の人には分からん」

自分で立ち、自分で稼ぐことの感動。
いくつになっても現役で、自分が人生の主役になっている。
この喜びというのは本当に尊いものだと思う。
高齢者、特にこれまで表舞台に立つことがなかった女性を主役にしたことで「彩」は成功し、町の活性化につながっていった。

 

今や人口の2倍もの視察者が訪れるという上勝町。
だが同じ葉っぱビジネスで成功したところは未だないという。
上勝町の成功は横石さんの力によるところが非常に大きかったからだろう。
最初は誰にも相手にされなかった彩ビジネス。
根気よく説得を続け、徐々に信頼関係を作っていった。
どういう葉っぱが売れるのか?給料を1円も家に入れず、自腹で料亭に通い続けた。
なかなかできることではない。
おばあちゃん達をやる気にさせる仕組み作り。これも試行錯誤の繰り返しだ。

 

簡単ではない。
だけど不可能なわけでもない。

 

本書の中で横石さんは言う。

 

「福祉」は、みんなが幸せになることであって、「してあげる」ことでもなければ「いたわる」ことでもない。
「そんな年寄りまで働かせて」ということではなく、お年寄りだからできる仕事を生み出し、稼ぐことで人も町も元気になれば、それこそが「福祉」になっていると思う。
箱物の充実だけでなく、一人ひとりに自分が必要とされている「居場所づくり」を、地域全体で考え出していくことが、本当の福祉ではないだろうか。

 

少子高齢化社会における見事な解決策の一つがここにある。

 

マンガもありました。

『葉っぱがお金に化ける?!』

絵は、岡山の中国デザイン専門学校の生徒さんが描いたものらしいです。

 

また、お年寄りの力というのは、子育て支援にも活かせると思います。
保育園じゃなくても、人生経験豊富なおばあちゃんベビーシッターに待機児童を預かってもらうというのはダメなんでしょうか?
映画や小説にもよくありますが、子どもと老人の組み合わせって好きなんですよね。
子どもの情操教育的にもいい影響があるんじゃないかと思います。

こちらもオススメ。
『世代間交流 -家庭教育の一環として-』

核家族化が進み、孤独な一人暮らしを強いられている高齢者がいる。
一方で、近くに頼れる人がなく、子育ての悩みや不安を一人で抱え込んでいる母親もいる。
世代間交流先進国であるアメリカでの取り組み、現状を検討しながら、日本におけるこれからの世代間交流のあり方を提起する。

 

以前、ネット掲示板で「リアル8○歳だけど質問ある?」(正確に何歳だったかは不明)というスレッドを見たことがありますが、何か意外に良スレになってたような気がするんですよね。
「どうせ釣りだろ?」と最初は皆疑ってかかっていたのに、最後には「じいちゃ~ん、待ってたよ~」「今日は何してたの~?」とか本当におじいちゃんと孫達、みたいなすごく和む掲示板になってたんですよね。

 

パソコン、というかネットも、高齢者こそ利用すればいいと思うんですよね。
注意しないといけないことはもちろんありますが、うまく使えば、老若男女問わず新しい仲間ができて、生活にもハリが出てくると思います。

 

シニアが作ったシニアのためのパソコンテキストあります。
『ぴんコロICTテキスト―高齢社会をよりよくするための挑戦』

09.07.28

岡山の林原グループが「カンブリア宮殿」に!

昨夜の「カンブリア宮殿」は、岡山が誇るユニーク(オンリーワン)企業「林原グループ」がとりあげられていました。

 

林原といえば駐車場、そして林原美術館というのが一般的な岡山市民が抱くイメージです。
トレハロース以外で、他にどういう研究をされているかとか、地元とはいえ、実はよく知らなかったんですよねぇ。ということで昨日はバッチリ録画し、興味津々で見ておりました。
家のハードディスクは真っ新な状態となりましたが、新たな人生をまた二人?で歩き始めました)

 

若干19歳で突然の社長就任!ということも知りませんでした。

色々なご苦労もあったと思いますが、今や世界が注目するバイオ企業なんですからすごいですよね。 

 

同族企業というのは問題視されることも多いですが、非上場+同族経営だからこそ、目先の利益に直結しない基礎研究を続けることができる、という言葉には「なるほど~」と思いました。

 

そういえば以前働いていた会社で、女子社員全員に林原さんより、化粧品の新製品セットが支給されたことがありました。
たぶんトレハロースが入っていたと思います。
しかもよくあるミニミニサイズの試供品ではなく、2~3週間はたっぷり使えそうなサイズで、洗顔から化粧水、乳液的なものなど基礎化粧品一式が入ったセットだったと思います。
正社員だけでなく派遣社員まで女性勤務者全員に配られたのですが(当時の私はハケンさん)、相当数いたと思います。
「林原さんって、何て太っ腹な会社なんでしょう!」と思った記憶があります。
その節はありがとうございました。

 

『独創を貫く経営 私の履歴書』

 

残念ながら「品切れ」となっているようですね。

 

『創造のちから―「不思議な企業」林原の発想』

 

『日本でいちばん大切にしたい会社』

 
同書掲載の日本理化学工業株式会社、中村ブレイス株式会社は「カンブリア宮殿」でも取り上げられていました。

09.07.27

宮里藍選手おめでとう!! そして他の人々は…

なんということでしょう!
先週のブログで取り上げたばかりの、宮里藍選手がエビアン・マスターズで優勝しました!!!
なんというタイミング。
僕の祈りが天に通じたのでしょうか?(笑)
日本選手としては最年少の24歳で米ツアー優勝です。
アメリカに渡って4年目ということでしたから、20歳からアメリカで戦っていたんですね。
***
4年前の宮里選手は国内ではもはや敵なしの勢いで、アメリカに挑戦してもすぐに優勝できるような雰囲気がありました。
回りもそう思っていたし、本人も期待していたと思います。
ところがなかなか思うように勝てず、スランプにも落ち込み、本当に苦しかったでしょう。
そんな苦しい中でも、同じくアメリカツアーに挑戦してきた上田桃子選手にアドバイスをしたり、通訳をしてあげていたとか。
自分の事で精一杯になりがちなところを、彼女はスケールが違いますね。やはりアメリカツアーで勝てるだけのものを持っているのでしょう。
昨日の最終ホール。上田桃子選手達が宮里選手を応援しているのを見ると、宮里選手がみんなに好かれてるんだろうなーと思いました。
優勝を決めた時の、彼女のガッツポーズと涙。万感の思いが伝わってきましたね。
***
それにしてもゴルフって繊細なスポーツなのですね。
凄く強い選手でも突然まったく勝てなくなったり、しばらくしてまた復活して無敵の強さをみせたり・・・
ジャンボ尾崎選手がそうでしたよね。
中島常幸選手も一時無敵だったのが、しばらくはまったく勝てなくなりました。
基本的に個人種目で、止まったボールを打つ競技です。
直接相手と戦う感じではなく、自分との闘いになります。それだけに迷いも深くなるのでしょうか?
年齢による僅かな身体のキレの変化が、大きく影響するのかもしれません。
***
宮里選手は今回優勝しました、2勝目は簡単に取れるかもしれませんし、またずっと勝てないかもしれません。
でも彼女は闘い続けるでしょう。彼女には、その挑戦を許される才能があるのですから。
多くの人は、挑戦をすることすら出来ないのです。だから彼女は挑戦しないといけないのだと思います。
***
錦織圭選手については、まだ明るい話題はないですね。
USオープンに間に合うのかどうか・・・微妙ですね。
8月31日には開幕しますので、後ほぼ1ヵ月・・・
未だにラケットを使った練習は出来ていないようなので、ちょっと無理でしょうね。
残念ですが、無理せず来年からの復帰でいいのではないでしょうか?
彼にはまだ時間があります。
彼の公式ブログで一寸弱気な事を彼が書いたら、232件ものコメントがついていました。
皆に支えられているのです。大丈夫ですよ。焦らなくても。
彼も挑戦を許された者なのですから。
***
ランス・アームストロング
結局彼はツールドフランスで3位に入りました。
そして来年からは新しいチームを作って戦うとか・・・。
驚くべきモチベーションだ。常人ではないですねー。特に応援しなくても全然大丈夫。
***
そして、この僕はというと・・・
サポーターは買ってきた、ピッチリしてる!
湿布も買った。バンテリンのやつ。
雨ばかり降るからどうせテニスはできない。
普段ならイライラするが、今はいい休養である。
しかし今週末には試打用ラケットが5本も家に届くのです。
8月11日までには返さなくてはいけない。何日使えるだろうか?
コンドロイチンとグルコサミンのサプリを追加しておこう。。
***
誰も特に応援はしてくれないし、僕がテニスが出来なくてもだれも困らない。
それでも僕の孤独な闘いは続く。

09.07.24

徳島でうだつをあげる?

古い話で恐縮ですが、今年のGW、徳島へ行ってまいりました。
瀬戸大橋はじめ本四連絡橋の通行料も1,000円となり、今年のGWは特に四国旅が人気だったようです。香川のさぬきうどん店も2~3時間待ちの大行列なんてところがいくつもあったとか。

 

徳島にも見所はたくさんあるのですが、今日は今回の旅テーマの一つ 
「うだつが上がらない」の語源を訪ねる 
について書いてみたいと思います。

 

徳島県美馬市脇町には、その語源といわれる「うだつの町並み」があります。 
この通称「うだつの町並み」は東西約430㍍。
国の重要伝統的建造物に指定された商家や蔵が八十八棟、延々と連なっています。
歴史が息づくきれいな町並みでした。

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そもそも「うだつ(卯建)」って何なのでしょう?

説明書きがありました。

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(看板より) 
 うだつ「卯建」は、二階の壁面から突き出した漆喰塗りの袖壁で、火よけ壁とも呼ばれ防火の役目をしていました。
 江戸時代、裕福な商家はこの「うだつ」をあげた立派な家を競って造りました。
 ことわざ辞典にいつまでもぐずぐずして一向に出世できないことを「うだつがあがらぬ」と記しており、この語源になったのではないかと思われます。
 

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 脇町は徳島県を東西に流れる吉野川の中流にあるのですが、かつて吉野川流域は日本最大の藍作地帯でした。脇町はその水運を利用して、江戸時代から藍の集散地として発展し、一時は百を超える藍商人たちが栄華を極めたといいます。
元々は防火という実務的な役割を担って登場し、後に装飾としての意味合いが強くなってきたという「うだつ」。
その設置にはかなりの費用がかかるため、豪商達は富の象徴としてこの「うだつ」を競ってあげ、様々な装飾も施し豪華さを誇ったのだそうです。

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もっと写真があったらよかったんですが、うだつにも色々と個性があって、すごく凝った装飾が施してあったり、隣近所で競い合っていた当時の栄華が偲ばれます。
建物の内部が公開されているところもありました。
タイムスリップしたような気分が味わえますよ。

「重要伝統的建造物群保存地区」「日本の道100選」にも選ばれた町並みです。

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図書館もうだつが上がっていますO(≧▽≦)O

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 他にも、近くの郵便局やスーパーマーケット、歯医者さんもうだつが上がっていて、何かそういうサービス(?)って観光客にはうれしいですよね~。旅気分が盛り上がるというか。

 
またこのすぐ近くに、山田洋次監督の映画「虹(にじ)をつかむ男」の舞台となった劇場「オデオン座」もありました。

 

日頃何気なく使っている言葉、言い回しでも、その語源を辿り、その地を訪ねてみると、なるほど的を射た表現であると感心するとともに、当時の人々の暮らしぶりまでもが鮮やかに浮かびあがってくるようで、おもしろいなーと思いました。
また機会があれば、他の語源も訪ねてみたいです。

 

語源を訪ねてみたくなった貴方には、この本がオススメ。
『地団駄は島根で踏め』


 

 

 

徳島は他にも、祖谷のかずら橋、眉山、鳴門の渦潮、大塚国際美術館などなど、見所満載でした。また機会があればそれらのお話も!

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 待ち人が予想以上の大行列で、泣く泣く渡るのを断念したかずら橋。

 

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大塚美術館内の庭園。大鳴門橋がすぐ側に見えています。

 

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うずうず~。
この日はあまりうずうずしていなくて残念!

 

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眉山から見た徳島市。天気がよかったら淡路島とかもっとくっきり見えたはずなんですが。

 

 

(画像加工:「微笑みメガネ」J氏)

鮮やかな緑と空がよみがえりました。ありがとうございました!

09.07.24

うまくいかないとき…

なにもかもがうまくいかないってとき・・・誰にでもありますよね。
人間関係、体調、仕事等々・・・。
***
僕は先日、肘を痛めてしまいました。。。
もちろん客観的にみれば、些細な事ですよ。
テニスが出来ないってだけですから
でも僕の生活の張りになっていたので、しばらくでも出来ないのはつらいですね。
肘は以前にも痛めたことがあったので、気をつけてはいたのです。
サポーターは必ずつけていましたし、テニスの前後のストレッチ、筋肉を維持するためのトレーニング、そしてテニスの後のアイシング、ガットもこまめに張り替えていました。
それでも故障してしまいました。
今考えると、いくつか原因が思い当たります。
まずサポーターがすこし伸びてしまっていて、締め付けが弱くなっていたのが一つ。
ガットを張って1月半ぐらいたっていたので、若干伸びていたこと、このガット(ブラックコード)は1ヵ月ぐらいが張り替えの目安か?
それとフォームが少し狂っていて、手首を使いすぎた事など、少しの油断が重なったためだと思います。
***
錦織圭選手も今、肘を痛めてテニスを休んでいます。
もちろん僕の比じゃない一大事です。彼はテニスが仕事だし、日本のみならず、世界的にみても優れたテニスプレーヤーになれる存在です。
そんな彼が1月に肘に違和感を感じ、その後思うようにテニスが出来ず、3月ぐらいから、ずっとテニスを休んでいます。
去年彼はトップ選手を破りトーナメントに優勝もし、一気にランキングを上げました。
今年はいったいどこまでいくのか、本人も回りも大いに期待していた矢先のケガ・・・
一番伸びるとされる、19歳という年齢。
その一年を棒に振りかねません。
どれほどつらいでしょう。そして焦るでしょう。
***
うまくいかないとき・・
大切なのは、諦めない事ですね。投げやりにならない事・・・
出来る事を一生懸命やる事。
以前このブログでも紹介した、自転車選手のアームストロングは癌から生還し、今も過酷なツールドフランスに出場してアルプスを走っています。
あと3日を残して今現在3位です。
優勝は一寸難しいかもしれませんが、やっぱりスゴいですね。
彼が諦めていたら、今頃はベッドに横になっていたかもしれません。
***
それからゴルフの宮里藍選手のことも実は気になっています。
僕はあまりゴルフの事は知らないのですが、彼女は日本にいればトップだったかもしれませんよね。
でも彼女はアメリカツアーに挑戦しました。もう4、5年になるでしょうか?
アメリカではあまり(優勝という)結果が出ていないようです。
それでも彼女は最大限の努力を続けているのではないでしょうか。
うまくいかないときも、腐らず諦めず・・・。
ゴルフをしない僕ですが、陰ながら応援しているのです。
きっとその努力が実を結ぶ日がくると。
***
さあ今日はサポーターを買いにいこう。
それから湿布も・・・
ガットはもう張り替えに出したし。
昨日さぼっちゃったトレーニングもがんばろう。
腕立ては無理でも、腹筋はできるから!

09.07.17

水筒男子って?

ちまたにはびこっているらしい水筒男子。
僕もちょっとまえからそう(水筒を持ってきてた)だったのですが、水筒男子って言葉は知りませんでした。
なんでしょうね。この○○男子っていうのは。水筒にくっつくぐらいだから、もはや何にでもくっつくでしょうね。
以前から「メガネ男子」(これにもあてはまりますね僕は)とか「弁当男子」(これは自分でつくってないから違うのかな)とか「草食系男子」(これもちょっとあてはまらない?)等々。様々な○○男子が乱立しています。
***
この「男子」という言葉。少し前までは小学生ぐらいのイメージでしたよね。(僕だけでしょうか?)
まあ男子バレーとかいう使い方はあったけど・・・。
これもやめて「男バレー」・・・
うーん。。これは「男子」のほうがいいかな。。
ともかく男子と呼べるのは、せいぜい高校生ぐらいまでで、大学生にもなって「男子」はないだろって感じですね。
僕の感覚が古いんですかね?
ちなみに僕のイメージする男子とは・・・

そう。これですよ。
話は一寸ずれますが、この写真集いいですよ。
写真集をみてこんなに笑ったのは初めてかもしれません。
我が家の2人の「男子」もこんな感じですよ。
本当っに「バカ」だよねー。男子は。
「女子」の冷たい視線が目に浮かびます。。
***
で、水筒男子です。
しかし僕の基準から言うと、もう男子って歳じゃないんですよ僕は。
でも「水筒男」と呼ばれるのもいやですね。なんかの怪人みたいだし・・・。
「水筒持参の男」?ピンとこないですね。
やっぱりいいのか?水筒男子で。
***
実はこのたび、以前から持っていた水筒が一寸使いにくかったので、今回の水筒男子ブーム?に乗じて、新しい水筒を買いました。

それがこれです。サーモスのケータイマグ
色はチョコにしましたー。
なんて・・・
こんな軟弱なものを買うから「水筒男子」って呼ばれるんですよね。
ダメダメ。。
男はこれだー(これもテニスのときに使ってます)

同じサーモスですが、こちらは1.9リットル入ります。
そしてアグレッシブな赤!
これを会社に持っていって、仕事中に飲んでいたら
「水筒漢(おとこ)」とみんなに呼ばれるに違いありません。

09.07.14

失ってから気づくもの

今日の岡山は「晴れの国」の名にふさわしい快晴でした。
そしてそれとは真逆に、私の心はどんよりとしています。

 

実は先日、ショッキングな事件がありまして・・・。
愛用していたHDDレコーダーが操作中に固まってしまい、どうすることもできず、録りためていたものがすべて、きれいさっぱり無くなってしまったのです。
テレビっ子の私にとって、これは大層辛い出来事でした。

まだ見ていないけれど保存版にするであろう番組がいーっぱいありました。

 

まめにダビングしておかないからだ。おっしゃる通りです。
仕事柄、時代の流れにも敏感でいることが求められるため、おもしろいかもと思われる番組は、とりあえずすべて録画していました。なのでHDは常に満杯状態。
平日はほぼ時間が無いので、録画番組チェック・整理は休日にまとめてとなるわけですが、他にも休日のまとめ仕事は色々あって、全然さばききれていなかったのでした。。。

 

そしてショックを強めたのはそのタイミング。なんで今日なの?!っていう絶妙なタイミングだったんです。これが一日前だったら、いや二日前だったら、傷はもう少しばかり浅かったはず。

 

直近に録画していたもので、見ることができず悔やまれるもの例
1. 何日も前から楽しみにしていたマイケル・ジャクソン追悼特番
     (そんなに好きだったのか?いや、正直そんなによくは知らなかったのですが、亡くなってから「本当にすごい人だったんだなぁ」と思い知った次第で。亡くなってから初めて、あるいは改めてそう思った、という人は多いはず!)

2. 半年前から楽しみにしていたドラマの新シーズン第1話
  (前シーズンの最終回が「え~!ここで終わり~?!」というアメリカンドラマにはありがちな衝撃的なラストで、その後いったいどうなってしまうのかと悶々としたまま半年も待たされていたのです)

 

他にも悔やまれるのは、保存版にする可能性の高い「情熱大陸」とか「プロフェッショナル・・・」とか「カンブリア・・・」とか「美の巨人」とか「がっちり・・・」とかとかとかー。「クローズアップ現代」の太宰治がテーマの回もまだ見てなかったし。あぁそうだ。かわいい子ライオンちゃんやチーターの秘蔵映像もあったはず。

 

(*´Д`)=3ハァ・・・。でも仕方ないですね。消えてしまったものはもう諦めるしか・・・。
全然さばけていなかった訳だし。管理できもしないのに、身の丈に合わない野望(?)を持った私が間違っていたのでしょう。

 
以下、ハードディスクに捧げます。

 

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君が家にやってきて、僕のテレビライフは劇的に変わった。

 

君と過ごした3年と9ヶ月。 

いつだって君は僕を楽しませてくれた。

嫌な顔一つせず、僕のために骨を折ってくれた。
そんな君の優しさに甘え、いつしか僕は君を酷使しすぎていたのかもしれない。

 
このところ、確かに君は調子がよくなかった。
すぐに反応してくれないことがあった。

だけど少しの間をおいて、再び君はいつものように僕の願いを聞いてくれた。
僕たちの関係は何も変わってなどいない、そう思っていた。

 
「ハードディスクがいっぱいになりました」

「ハードディスクを整理してください」
時折見せるそんなつぶやきにも、僕は見て見ぬふりをした。
忙しさを言い訳に、最低限の整理・消去のみを行い、君がずっと一人で抱えていたであろう問題に、真正面から向き合うことをしなかった。

 
そうだ。君は悪くない。悪いのは全部僕だった。。。

 

君は僕にワクワクするような刺激と愉しみをくれた。

そして同時に、この世の無常や理不尽さ、切なさまでをも教えてくれた。

 
これまで本当にありがとう。
ありがとう。ハードディスク。。。

09.07.13

メメント・メモリ2

「ひみつの嵐ちゃん!」という番組に「マネキンファイブ」というコーナーがあります。
これは嵐の5人が、例えば「海にデートに行くときに着る服」とかいう「お題」でそれぞれ服を選んできます。
その服を着て「マネキン」になって立っているところに、後から入ってきた女性ゲスト4人が、順番にお気に入りのマネキンを選んでいき、最後に売れ残った人が負け。
といったようなコーナーなのですが、これがコワい。
女性ゲストのつっこみ所が、ほぼ一緒なのです。
「このストールはなぜしてるの?」
「なんでこのインナーは白にしたの?」等々
「嵐」は芸能人ですから、一般の男子よりはオシャレに関して気を使ってるとは思うのですが、それでも女の子のセンスの前ではまったくの無力です。
僕も含めて一般的な男のオシャレメモリは女の子の10倍粗いと思いますね。
***
そんな僕ですが、文字とかデザインに関しては、細かくありたい。もっと細かくありたいと思っています。
例えば本文の文字組。
どんな文字を使うのか? 文字デザインも色々ありますし、文字の太さも沢山あります。
例えば同じリュウミンという文字でも6種類ぐらい太さの違うものがあります。
リュウミンの仮名だけに限ればさらに16種類ぐらい増えます。
文字の種類が決まっても、文字のサイズをどうするか?
字間は詰めるのか、空けるのか? 行間は広くとるのか、それとも詰め気味に?
ノンブルの書体は? 柱はどうする? 等々きりがありません。
これが表紙になると、もっと細かくなってきます。
一文字一文字字間を調整することはもちろん。場合によっては文字サイズも一文字づつ変えたり、平仮名だけ別の書体にしたりと、細かく調整していきます。
文字を置く位置も重要ですから、プリントアウトしながら慎重に検討します。
カラー印刷の場合は色のこともあります。
例えば「青」と一言に言っても無限にありますからね。
黄色がかった青もありますし、緑がかった青もあります。
もっとも相応しい色を選ばなくてはいけません。
今も一生懸命やってはいるのですが、もっともっと突き詰めて細かく正確なメモリを身につけていかなければ・・・。
日々努力ですね。
***
以前ファッション誌で、あるスタイリストさんが、同じ色同じ型のボトムの「サイズ違い」を買って、トップスによって使い分けているという話を読みましたが、やはりプロたるもの、そこまでの拘りが欲しいですよね。

09.07.07

死闘!77ゲーム

一日遅れですが・・・
ウインブルドン決勝についてです。
なにしろ昨日は寝不足で意識がモウロウとしていたのです。
せいぜい3時間と見積もっていたのですが・・・
4時間16分77ゲーム!!
***
テニスの1セットは平均すると9ゲームぐらいで決着がつきます。
これを、今回の決勝にあてはめると
77÷9=8.5555555・・・
つまり8セット半彼らは戦ったことになります!
ファイナルセットは16ー14です!!
ファイナルだけで30ゲームですから3セット分
本当に凄い決勝でした。
***
この決勝までのフェデラーとロディックの対戦成績は18勝2敗でした。
ウインブルドンの決勝でもフェデラーが2回とも勝っています。
全てのデータがフェデラー有利と示しています。
いくらロディックのサーブがスゴくても、フェデラーがリターンをなんとか返して、
ストローク戦に持ち込めば、フェデラー圧勝だろうと僕は思っていました。
ところが始まってみれば、ストロークが安定しているのはロディックの方で、フェデラーはまったくロディックのサーブをブレイクすることができません。
***
芝での闘いは一瞬でも集中力が途切れれば負けに繋がりかねません。
げんに今回の決勝がそんな展開でした。
サービスゲームで1ポイントでも相手に先行されると危ない。そんな極限の闘いだったように思います。
その中を2人とも、まったく集中を途切れさせることなく4時間以上戦いました。
***
フェデラーの精神力、集中力の強さには定評がありますが、今回驚いたのはロディックの変化でした。
以前はサーブのみに頼って、他は荒削り。パワーで押し切る感じでしたが、
今回は静かに高いレベルの集中を続けました。
コーチのラリー・ステファンキの力もあるのでしょうが、本人が必死で努力してその域に達したのだと思います。
***
僕が見る限りは、今回2人の力はまったくの互角だったと思います。
では、何が勝敗を分けたのか?
それは気まぐれに吹いた風かもしれませんし、だんだん傾いてきた日差しかもしれませんし、芝のわずかなイレギュラかもしれません。ロディックの最後のショットがフレームショットになりましたが、あれもイレギュラかもしれませんね。
最終セットがフェデラーからのサーブになったのも大きかったですね。ロディックはブレイクされたらそこで試合終了ですから・・・精神的疲労がボディブローのように効いてきたのかもしれない。
わずかな運が勝敗を分けた。僕はそう思っています。
ロディックは負けましたが本当に素晴らしかった。
***
去年のウインブルドンもテニス史に残る試合でしたが、今回の試合もまたテニス史に残る名勝負でしたね。

09.07.02

太宰治 生誕100年に『女生徒』を再読する

今年は太宰治 生誕100年。様々なイベントや映画化も続いていますね。
そして6月は、太宰が生まれた月であるとともに亡くなった月でもありました。
そんなMemorial YearのMemorial Month、久しぶりに太宰を読み返してみました。

 

私が太宰を読んでいた中学~高校時代、当時は太宰=「暗い」とか「自己憐憫に浸っているだけのエゴナルシスト」なんて言われがちで「太宰が好きだ」などうかつには口に出せない雰囲気がありました(; ̄□ ̄A。
でも今は、特に若者の間で「太宰肯定派」が多いようで、なんかうらやましいです。

 

太宰が広く若者に受け入れられるようになったのは、綿矢りささんが芥川賞受賞後に「太宰好き」を告白したことがきっかけだったのでは?と思っているのですが、どうでしょうか?
若くてキレイな娘さんだったから余計、その影響力は大きかったと思います。
そして『DEATH NOTE』風カバーの文庫なども出て、さらに拍車がかかったと。
だけど彼女がリスペクトする太宰自身はというと、当時創設されたばかりの芥川賞受賞に意欲を燃やし、切望し、能力もあったはずなのに結局受賞は叶わなかった。何だか皮肉ですよね。

 

太宰作品の中で特に有名なのは「人間失格」、「走れメロス」、「斜陽」あたりだと思います。
でも他の短編でもおもしろいものは多くて、中でも特に印象に残っているのが「女生徒」です。

 

「あさ、眼をさますときの気持は、面白い。」
そんな独白で始まる同作は、ある女生徒の、朝起きてから、夜眠りにつくまでの一日を描いたお話です。
日常の中でとりとめなく押し寄せ、流れていく感情。
思春期に特有の自意識過剰や潔癖さ、迷い、不安など、男性の太宰がなぜ?と思うほど見事に描ききっていると思います。

 

(以下、本文より部分的に抜粋)
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朝の私は一ばん醜い。
朝の寝床の中で、私はいつも厭世的だ。

 
二匹をまえに並べて置いて、ジャピイだけを、うんと可愛がってやった。
カアは、悲しくて、いやだ。可哀想で可哀想でたまらないから、わざと意地悪くしてやるのだ。

 
その労働者たちは、いつもの例で、言えないような厭な言葉を私に向かって吐きかける。

 
けれども、私がいま、このうちの誰かひとりに、にっこり笑って見せると、たったそれだけで私は、ずるずる引きずられて、その人と結婚しなければならぬ破目におちるかも知れないのだ。女は、自分の運命を決するのに、微笑一つでたくさんなのだ。

 
なぜ私たちは、自分だけで満足し、自分だけを一生愛して行けないのだろう。

 
プラットフォムに降り立ったら、なんだかすべて、けろりとしていた。

 
学校の修身と、世の中の掟と、すごく違っているのが、だんだん大きくなるにつれてわかって来た。学校の修身を絶対に守っていると、その人はばかを見る。変人と言われる。出世しないで、いつも貧乏だ。

 
自分が女だけに、女の中にある不潔さが、よくわかって、歯ぎしりするほど、厭だ。

 
それよりも、この空は、美しい。このお空には、私うまれてはじめて頭を下げたいのです。

「みんなを愛したい」と涙が出そうなくらい思いました。

 
客間のほうからお母さんたちの笑い声が、どっと起って、私は、なんだか、むかっとなった。お母さんは、私と二人きりのときはいいけれど、お客が来たときには、へんに私から遠くなって、冷くよそよそしく、私はそんな時に、一ばんお父さんが懐かしく悲しくなる。

 
いまに大人になってしまえば、私たちの苦しさ侘びしさは、可笑しなものだった、となんでもなく追憶できるようになるかも知れないのだけれど、けれども、その大人になりきるまでの、この長い厭な期間を、どうして暮していったらいいのだろう。誰も教えて呉れないのだ。

 
明日もまた、同じ日が来るのだろう。幸福は一生、来ないのだ。それは、わかっている。けれども、きっと来る、あすは来る、と信じて寝るのがいいのでしょう。

 
パタパタパタパタ、カアの足音には、特徴がある。右の前足が少し短く、それに前足はO型でガニだから、足音にも寂しい癖があるのだ。
カアは、可哀想。けさは、意地悪してやったけれど、あすは、かわいがってあげます。

 

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自分自身に対する自信のなさ、でもある時は他者と比較し優越感に浸ってみたり、美しいものに涙する。純粋さ、潔癖さゆえの批判や嫌悪感。そして自分を省みてはまた落ち込んでみたり。
多感な少女の一日なんて、そんなことの繰り返しだ。

 

でも今読んでみても「あ~、分かるぅ~」って感じなんですよねぇ。
成長していないということか?(^▽^;)
子どもの頃は、大人ってもっと「大人」だと思ってたんだけどなぁ。。。

 
太宰作品は既に著作権が切れており、ネットで全文を読むこともできますが、読んでみて「いいな」って思ったら本も買ってくださいね♪(他社さんのだけど)

 

新装版がいろいろ出てますね。

カバーデザイン:祖父江慎×カバー写真:梅佳代 ですって!
豪華コラボですねー。
『女生徒』

 

 

デカ文字でもどうぞ。

 

こちらもコラボです。
小説見開き2ページ+写真見開き2ページが交互に繰り返されます。

 

 

私生活では、何度も自殺や心中未遂を繰り返すなど波瀾万丈であった太宰。
幼少時に愛情を受けられなかったことが、彼の抱える生きづらさの根源であり、人生に影響を与え続けたといわれている。
紛れもない才能と純粋な心を持ち、その作品は死後何十年も愛されているというのに、彼自身は本当に充足した幸福感というものを手に入れることができなかったのだ。
悲しいです。

 

そんなことを考えていると、先日急逝したSUPER STARの顔が浮かんできました。
ここ数日「マイケル・ジャクソン 栄光の軌跡」的な特集がよく流れていましたが、その中で「彼は自分自身に対する自信というものが絶対的に無い人だった」と誰かが言っていました。虐待や金銭トラブルなど、彼の幼少期も問題が多くあったといいます。

 

子ども時代が幸せじゃなかった人間は、どうやってもその呪縛から逃れることができないのだろうか?
そうではない、と思いたい。
でも彼らだって、結婚し親となり、いわゆる「普通の幸せ」というものも模索しただろうし、彼らなりに努力はしていたはずだ。だけどうまくいかない。
どうやって生きていけばいいのか?誰も教えてはくれないのだ。

 
今になってCDやDVDが激売れです。
でも私もポチらずにはいられませんでしたー。・゜゜・(≧д≦)・゜゜・。
昨年、生誕50周年記念として出されたベスト・アルバム

「キング・オブ・ポップ-ジャパン・エディション」

  

80~90年代のビデオクリップ集

「ビデオ・グレイテスト・ヒッツ~ヒストリー」

 
世界最強にして伝説のライブらしい。
「ライヴ・イン・ブカレスト」

少年時代のすごく伸びのある高音ボイスや天使のような優しい歌声もいいですね。( p_q)
「ベンのテーマ ~ベスト・オブ・マイケル・ジャクソン 」

今年のクリスマスはこれを聴きます!
「クリスマス・ベスト」