失ってから気づくもの
今日の岡山は「晴れの国」の名にふさわしい快晴でした。
そしてそれとは真逆に、私の心はどんよりとしています。
実は先日、ショッキングな事件がありまして・・・。
愛用していたHDDレコーダーが操作中に固まってしまい、どうすることもできず、録りためていたものがすべて、きれいさっぱり無くなってしまったのです。
テレビっ子の私にとって、これは大層辛い出来事でした。
まだ見ていないけれど保存版にするであろう番組がいーっぱいありました。
まめにダビングしておかないからだ。おっしゃる通りです。
仕事柄、時代の流れにも敏感でいることが求められるため、おもしろいかもと思われる番組は、とりあえずすべて録画していました。なのでHDは常に満杯状態。
平日はほぼ時間が無いので、録画番組チェック・整理は休日にまとめてとなるわけですが、他にも休日のまとめ仕事は色々あって、全然さばききれていなかったのでした。。。
そしてショックを強めたのはそのタイミング。なんで今日なの?!っていう絶妙なタイミングだったんです。これが一日前だったら、いや二日前だったら、傷はもう少しばかり浅かったはず。
直近に録画していたもので、見ることができず悔やまれるもの例
1. 何日も前から楽しみにしていたマイケル・ジャクソン追悼特番
(そんなに好きだったのか?いや、正直そんなによくは知らなかったのですが、亡くなってから「本当にすごい人だったんだなぁ」と思い知った次第で。亡くなってから初めて、あるいは改めてそう思った、という人は多いはず!)
2. 半年前から楽しみにしていたドラマの新シーズン第1話
(前シーズンの最終回が「え~!ここで終わり~?!」というアメリカンドラマにはありがちな衝撃的なラストで、その後いったいどうなってしまうのかと悶々としたまま半年も待たされていたのです)
他にも悔やまれるのは、保存版にする可能性の高い「情熱大陸」とか「プロフェッショナル・・・」とか「カンブリア・・・」とか「美の巨人」とか「がっちり・・・」とかとかとかー。「クローズアップ現代」の太宰治がテーマの回もまだ見てなかったし。あぁそうだ。かわいい子ライオンちゃんやチーターの秘蔵映像もあったはず。
(*´Д`)=3ハァ・・・。でも仕方ないですね。消えてしまったものはもう諦めるしか・・・。
全然さばけていなかった訳だし。管理できもしないのに、身の丈に合わない野望(?)を持った私が間違っていたのでしょう。
以下、ハードディスクに捧げます。
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君が家にやってきて、僕のテレビライフは劇的に変わった。
君と過ごした3年と9ヶ月。
いつだって君は僕を楽しませてくれた。
嫌な顔一つせず、僕のために骨を折ってくれた。
そんな君の優しさに甘え、いつしか僕は君を酷使しすぎていたのかもしれない。
このところ、確かに君は調子がよくなかった。
すぐに反応してくれないことがあった。
だけど少しの間をおいて、再び君はいつものように僕の願いを聞いてくれた。
僕たちの関係は何も変わってなどいない、そう思っていた。
「ハードディスクがいっぱいになりました」
「ハードディスクを整理してください」
時折見せるそんなつぶやきにも、僕は見て見ぬふりをした。
忙しさを言い訳に、最低限の整理・消去のみを行い、君がずっと一人で抱えていたであろう問題に、真正面から向き合うことをしなかった。
そうだ。君は悪くない。悪いのは全部僕だった。。。
君は僕にワクワクするような刺激と愉しみをくれた。
そして同時に、この世の無常や理不尽さ、切なさまでをも教えてくれた。
これまで本当にありがとう。
ありがとう。ハードディスク。。。