▼2009 年 6 月 22 日 のアーカイブ

09.06.22

メメント・メモリ

僕には米の味はよくわからない。
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先日、某バラエティー番組で、最新式炊飯器で炊いた米の食べ比べをしていた。
みんなが「これは、甘い」とか「俺はこれが一番好きだな」とか行っている中、一人スマップの中居くんが「ほんとかよー、みんなわかってんのかよー」と、まったく味の差がわからなかったようなのだ。
これは僕にもきっとわからないと思います。
僕のまわりにも「この店の米がうまいよなー」とか「この水おいしいー」とか言う人が沢山います。
米とか水とか、うどんとか・・・悔しいけど、どれもよくわからないな。
多分味に対するメモリが粗いのです。
これが、コーヒーとかパスタとか自分の好きなものになってくるともう少しメモリが細かくなってくるんですがね。
なんにしても僕の舌は、たいして当てにはなりません。(バカ舌?)
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こんな僕でも自分の興味があることには細かいメモリを持っていますよ。
例えばテニス。
最近ラケットを買うことはかろうじて我慢しているので、代わりにストリングスを色々試して見ているのです。
一口にストリングスと言っても、ナチュラルからモノフィラメント、マルチにポリそしてハイブリット等等
素材だけでも沢山ありますし、各々のメーカーによる違い(これも大きいです)に太さの違い、はたまた張るときのテンションの違い、ラケットとの相性など、言い出すときりがありません。
全てを試すことはとうてい不可能ですから、色々情報を集めたり、ストリンガーにアドバイスを求めたり、自分の感性をたよりに探すしかありません。
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まず僕が今のラケットに最初に張ったのがこれテクニファイバーのXR3の1.25mm(マルチ)です。
パッケージもカッコイイ、フランス製のストリングスです。

これは、いいストリングスでした。しばらくは季節によってテンションを変えながら、これを張っていました。
ただ耐久性があまりなく。ひと月もたないんです。
それに、よりいいものがないかなーと思って、次に張ったのがトアルソンのムゲン1.25mm(これもマルチ)です。

これも良かったんです。XR3と比べると、ボレーやスライスがうちやすく、キレのあるボールがいっていました。ただハードヒットすると、すこし打ちごたえが無い感じで、安心して振り切れませんでした。
てことで、ついにポリに手を出すことに・・・
ポリは一般的に硬くて身体に負担がかかると言われていますので、肘痛持ちの僕は避けていたのですが、好奇心には勝てず張ってしまいました・・・それが今のストリングスのテクニファイバーブラックコード1.24mmです。
これもパッケージがカッコイイんだな。色も黒でラケットとのマッチングもいいし・・
で、これは気に入りましたね。
ネットで調べると色々な感想があるのですが、僕はこのストリングスは柔らかいと思います。
ただハードヒットするとしっかりとした手応えがあり、安心して振り抜けます。
またハードヒット時の打球音も大きく、爽快感があります。
断面が5角形のため、ともすると、ボレーする時に滑ることのあるポリエステルですが、食いついてくれます。
ボレーはムゲンの方がいいですが、僕はシングルスメインですから、このくらい打てれば充分です。
そんなわけで夏の間はこのストリングスでいこうと思っています。
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でも冬になったらボールが飛ばなくなるし、肘にも負担がかかってくるので、XR3の1.30mmにするか、それともブラックコードの1.18mmにするか、今のままでテンションを2ポンドばかり下げるか・・・
うーむ・・今から悩みます・・・。
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人は色々なメモリを持っているものです。
僕の「米メモリ」は「硬い」か「柔らかい」の2つのメモリしか無いかもしれません。
でも「テニスのストリングスメモリ」には0.05mm刻みのメモリが刻まれているのです。