11.09.02

9月1日は防災の日

210日は今年も荒れ模様…

9月1日は防災の日。
また、この時期は古来言われる「210日」、一年で台風がもっとも発生しやすい時期です。それに合わせたかのごとく、台風12号の接近で、週末は全国どこもが荒天模様ですね。
被害のないことを祈るばかりです。




ハリケーン「アイリーン」の被害を受けられた皆様へ謹んでお見舞い申しあげます


日本にやってくる台風12号も気懸かりですが、先週米国東海岸に上陸、縦断していったハリケーン“アイリーン”は死者27名、500万戸が停電という甚大な被害をもたらし、経済損失は70億米ドル(日本円にして5300億円)に上るとされています。たいへんな惨事です。


人的被害(決して数値で取り沙汰できるものではありませんが)は、1000人をゆうに超える尊い人命が失われた2005年の“カトリーナ”(これも210日前後だった)の時を考えると、その経験が生かされたのかなとも感じますが、5300億円の経済損失って…絶句してしまいます。
ただでさえ国債の格付け下落という事態があったばかりのところへ、この大災害。5月下旬にミズーリ州で発生した史上最悪の巨大竜巻をはじめとした竜巻の多発といい、米国も今年は自然災害に見舞われる1年です。被害に遭われた方々へ、謹んで心よりお見舞い申しあげます。
アイリーン災害について報じたCNNのニュースサイトはこちら



今この時期に読みたい本、観てみたい映画


さて、浅田次郎原作『日輪の遺産』が映画化され、先週末封切られました。

原作は、終戦前夜、日本軍がフィリピンの米司令官だったダグラス・マッカーサーから奪った財宝を隠す命令を受けた少佐と下士官、何も知らず勤労奉仕にあたる35人の少女たちと引率の教員を主人公に、1945830日にマッカーサーが厚木に降りたち、GHQによる統治が始まったころの動乱の日日を克明につづった長編小説です。
フィクションとはいえ、史実をきわめて綿密に辿ったドキュメントの部分もあり、
814日から15日にかけての陸軍省での緊迫のやり取りなどを生生しく読み取ることができます。

浅田氏にとって長編処女作となるこの作品、『地下鉄(メトロ)に乗って』『壬生義士伝』『シェエラザード』やいくつもの短編でおなじみの、「現在」から「回想」への見事という他ない場面転換の手法がすでに見られます。

浅田氏が「稀代のストーリーテラー」といわれるゆえんでしょうが、分かっているのに毎回「やられ」てしまい、魅入られたようにいつしか浅田ワールドにはまり込んでしまう自分がいます。



日本が未曾有の大災害に見舞われたこの2011年、マッカーサーが日本に降り立ちGHQの支配が始まった8月末に、1945年当時の人びとの生きざまを克明に描いたこの小説が映画化される意味を考えながら、1945815日を境に、全国民がいかにして一丸となり復興へと力強く一歩を刻んだかに思いをはせて、久しぶりに映画館へ行ってみようかなー。

 

 1945830日 マッカーサー元帥、厚木飛行場へ降り立つ。
 1945
92日 東京湾上に浮かぶ戦艦ミズーリの艦上で降伏調印式。重光葵外務大臣が
           調印。ポツダム宣言の受諾、日本の無条件降伏が正式に決まる。
 1945
927日 昭和天皇とマッカーサー元帥が面談


『日輪の遺産』角川映画、原作=浅田次郎、監督=佐々部 清、出演=堺 雅人、中村獅童、ユースケ・サンタマリア他。全国で上映中です。公式サイトはこちらです。


コメント / トラックバック 2 件

  1. TM より:

    うちのわんちゃんも強風にぶるぶる震えています…。

  2. もっち より:

    (´◇`*)うぅっ・・・、わんこたん・・・U・x・U
    ギュってしたい☆

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