11.09.07

☆星新一が見通していた未来☆

秋風が肌に心地よい季節となりました。
先日の台風12号により被害を受けられた皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。

これから実りの秋を迎えるわけですが、今週発売のライバル経済誌、奇しくも同じ「コメ」特集となっていました。

 

センセーショナルなコピーはあまり気持ちよくないですが・・・。

「週刊 ダイヤモンド」2011年 9/10号
 

 

「週刊 東洋経済」2011年9/11号
 

 

そして話はガラリと変わりますが、昨日9月6日は、
「ショートショートの神様」星新一 生誕85周年!
という記念すべき日でした。
Googleトップページって、季節感だけじゃなく、○○記念日なども教えてくれて、気が利いてますよね♪

 

星作品というと、小学校高学年~中学生時代に出会う人が多いと思います。私もその時代にすごくはまって読み漁り、刊行されていたものはすべて読破しました。
でも当時、SFのショートショート=小説の中ではちょっと格下、ラノベなどと同程度と思われていたふしがあり、「あんなものは小説ではない」などと言う先生もいました。
ですが1,000話以上に及ぶアイディアはやっぱりすごいし、誰にでも読める(理解できる)文章を書くというのも、実はすごく難しいことだと思います。
近年になってNHKで映像化されるなど、再評価著しいようです。

 

「星新一 ショートショート」 DVD-BOX

 

「星新一 ショートショート 1」 [DVD]
 

そして星新一といえば「エヌ氏」ですよね♪
「固有名詞を使わない」、「時代の風俗を描かない」ことをモットーとしていたため、その作品には普遍性があり、時を経ても古くさくなることがないのです。
また、TV番組「ビーバップ!ハイヒール」(朝日放送)で見たのですが、再販がかかったり、新装版が出たりする度にゲラをチェックし、時代に合わなくなった言葉を別の言い方に変更するなど、細かな手入れをされていたそうです。さらりと書かれているようで、たゆまぬ努力があったわけですね。
  (例)「ダイヤルを回す」→「電話をかける」 など

 
また、彼の先見の明についても、最近特に注目されています。
確かにその作品の中には、30年、40年以上前に書かれたものでありながら、ネット社会、Free(何でも無料)時代、クローンや臓器移植問題などといった現代社会を連想させるものが多々描かれているのです。
もっと便利に、もっと楽しく快適に・・・。果てることない人間の欲望。

それを叶えるべく、科学技術は進歩を続ける。
快適さや利便性を追求し続けた結果の未来(=現代)の世界。
どこまでも読みやすい。
だけど現代社会の諸問題を考える入門書としてもよいのかもしれませんね☆

 

『ボッコちゃん』
 


『妄想銀行』

コメント / トラックバック 1 件

  1. TM より:

    星新一すきです~★

コメントをどうぞ