▼‘旅’ カテゴリーのアーカイブ

09.08.06

ブサカワ犬 愛媛代表!

和歌山県の貴志川電鉄の“たま駅長”や“ソフトバンクCMのお父さん”など,有名ペットたちは国民的人気者です。何を隠そう,私も子どもの頃から動物は何でも大好き。旅先で猫が地面にぐたーっと寝そべっていたりすると,つい携帯カメラのシャッターを切ってしまいます。



さて,誰の目にもかわいい“たま”や“お父さん”とは全く異なる系譜で,某ブログから人気に火が付き,今や“お父さん”にも決して負けていない(?)のが青森県のイカ焼き屋さんの看板犬“わさお”ですよね。
いまや写真集,写真展ですか。いやー,すごい。
asahi.com 2009/7/24



私も時たま,ユルーいその風貌を拝んでは仕事の疲れをひととき癒させてもらっています。



その“わさお”が発端となって,いまや国中のあちらこちらで“ブサカワ(不細工でかわいい)犬・ブサワカねこを追え!”の機運が活況を呈していますが,そんな中,強力なタレントとして私がご推薦したいのが,愛媛大学の名物犬“ハナちゃん”です。
先週も,愛大に行ったときに,謁見してきましたよ。



聞けば,もうかれこれ15年ほど愛大に暮らしていて,今は法文学部棟(堂々の玄関!)で暮らしているとか。
私は愛大に,年に数回ながらもかれこれ10年以上うかがっていますが,確かにかなり前からここにいらっしゃったですね(今ほどは注目してませんでしたが)。



ごらんの通り,でっぷりしたメタボ気味の体型,伸びた頭髪,ユルーいそのたたずまい,とどこから見ても正真正銘,正統派の“ブサカワ”です!



そういうわけで,このハナちゃん地元では熱心なウォッチャーもいて,学生たちのアイドルでもある,“わさお”ブレイク以前からの有名犬なのでありました。
元気で長生きしてね。
(ハナちゃんに関するエピソードの出典は2009/2/14付愛媛新聞)



この際,ふくろう出版も柳の下をねらって,“ブサカワペットを追え!”なんてどうでしょうか…。
実際のところ,それはないと思いますけれど,もしかして『ハナちゃん今昔写真集』を出版するときが来たりすれば,昔のハナちゃんの画像などお持ちの方はご協力よろしくお願いします。
この場合,やっぱりどなたかの許可がいるんでしょうかね。WHO?飼い主さん?

愛媛大学法文学部前でくつろぐハナちゃん

愛媛大学法文学部前でくつろぐハナちゃん

岡山の市電は貴志川電鉄と企業間の縁があり,タマ電車が走っています(もちろんタマ駅長はいません)。

岡山の市電は貴志川電鉄と企業間の縁があり,タマ電車が走っています(もちろんタマ駅長はいません)。

09.07.24

徳島でうだつをあげる?

古い話で恐縮ですが、今年のGW、徳島へ行ってまいりました。
瀬戸大橋はじめ本四連絡橋の通行料も1,000円となり、今年のGWは特に四国旅が人気だったようです。香川のさぬきうどん店も2~3時間待ちの大行列なんてところがいくつもあったとか。

 

徳島にも見所はたくさんあるのですが、今日は今回の旅テーマの一つ 
「うだつが上がらない」の語源を訪ねる 
について書いてみたいと思います。

 

徳島県美馬市脇町には、その語源といわれる「うだつの町並み」があります。 
この通称「うだつの町並み」は東西約430㍍。
国の重要伝統的建造物に指定された商家や蔵が八十八棟、延々と連なっています。
歴史が息づくきれいな町並みでした。

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そもそも「うだつ(卯建)」って何なのでしょう?

説明書きがありました。

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(看板より) 
 うだつ「卯建」は、二階の壁面から突き出した漆喰塗りの袖壁で、火よけ壁とも呼ばれ防火の役目をしていました。
 江戸時代、裕福な商家はこの「うだつ」をあげた立派な家を競って造りました。
 ことわざ辞典にいつまでもぐずぐずして一向に出世できないことを「うだつがあがらぬ」と記しており、この語源になったのではないかと思われます。
 

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 脇町は徳島県を東西に流れる吉野川の中流にあるのですが、かつて吉野川流域は日本最大の藍作地帯でした。脇町はその水運を利用して、江戸時代から藍の集散地として発展し、一時は百を超える藍商人たちが栄華を極めたといいます。
元々は防火という実務的な役割を担って登場し、後に装飾としての意味合いが強くなってきたという「うだつ」。
その設置にはかなりの費用がかかるため、豪商達は富の象徴としてこの「うだつ」を競ってあげ、様々な装飾も施し豪華さを誇ったのだそうです。

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もっと写真があったらよかったんですが、うだつにも色々と個性があって、すごく凝った装飾が施してあったり、隣近所で競い合っていた当時の栄華が偲ばれます。
建物の内部が公開されているところもありました。
タイムスリップしたような気分が味わえますよ。

「重要伝統的建造物群保存地区」「日本の道100選」にも選ばれた町並みです。

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図書館もうだつが上がっていますO(≧▽≦)O

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 他にも、近くの郵便局やスーパーマーケット、歯医者さんもうだつが上がっていて、何かそういうサービス(?)って観光客にはうれしいですよね~。旅気分が盛り上がるというか。

 
またこのすぐ近くに、山田洋次監督の映画「虹(にじ)をつかむ男」の舞台となった劇場「オデオン座」もありました。

 

日頃何気なく使っている言葉、言い回しでも、その語源を辿り、その地を訪ねてみると、なるほど的を射た表現であると感心するとともに、当時の人々の暮らしぶりまでもが鮮やかに浮かびあがってくるようで、おもしろいなーと思いました。
また機会があれば、他の語源も訪ねてみたいです。

 

語源を訪ねてみたくなった貴方には、この本がオススメ。
『地団駄は島根で踏め』


 

 

 

徳島は他にも、祖谷のかずら橋、眉山、鳴門の渦潮、大塚国際美術館などなど、見所満載でした。また機会があればそれらのお話も!

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 待ち人が予想以上の大行列で、泣く泣く渡るのを断念したかずら橋。

 

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大塚美術館内の庭園。大鳴門橋がすぐ側に見えています。

 

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うずうず~。
この日はあまりうずうずしていなくて残念!

 

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眉山から見た徳島市。天気がよかったら淡路島とかもっとくっきり見えたはずなんですが。

 

 

(画像加工:「微笑みメガネ」J氏)

鮮やかな緑と空がよみがえりました。ありがとうございました!

08.12.13

今年を象徴する文字は

日本漢字能力検定協会(京都)が毎年暮れに制定している,その年を象徴する漢字ひと文字。
今年を象徴する文字は

 

 

と決まったそうです。「変化」「変動」を意味して,オバマ米次期大統領の選出や急激に変わる政治・経済情勢,「ゲリラ豪雨」など,こちらも急激な天候の変化などに因んだとのこと。
きっと「変な年」だったという意味も,ちょっとはあるでしょうけどね…。
でも,去年は「偽」で,本当に救いのない字だなと感じたのに比べると,「変」は悪い意味ばかりじゃないし,オバマさんの選出で盛り上がる米国民の皆さんの姿もだぶったりして,「未来に向けて希望を持ち,変化を恐れずやっていこう」という意味に捉えなければ,と思います。
世界中の経済にとって来年は「正念場の年」になるでしょうけどね。

 

さて,そう書いた端からあれですが,先日,まったく変化していない「時の止まったスポット」に足を踏み入れ,言葉に尽くせない感慨を味わう機会がありました。

大学時代の同級生だった男から結婚披露宴への招待があり,実に久しぶりで同期の部員8人が一同に会したのです。
お互い出身地もばらばらの上京組が大半だったため,卒業後Uターンしてからは会う機会がほとんどなくなったまま,ほぼ15年ぶりの再会でした。
お互い腹が出て,髪がちょっと薄めになり,白髪も増えましたが,それでも,まるでタイムスリップしたように,昔のままの顔で会話し笑いあいました。

 

「体育会という,とりわけ密度の濃い世界で苦楽を共にし,試合に勝った嬉しさ,負けた悔しさ,情けない失敗をして先輩に叱られた事などをすべて共有することで,この先長い人生の終わりまで,強い絆で結ばれるもんだよ」
と当時のOBに教えられたことが,今身をもって体験できたなあと,口にこそ出しませんでしたが,全員が間違いなく感じたであろう一日でした。

 

結婚式の前に立ち寄った大学の弓道場。
泣けることに,見事なまでに昔のままのたたずまいでした。
キャンパスはずいぶん立派になっていたのですが,ここだけは「時の止まったスポット」でした。

普段は的が掛かっています。射位からの距離は27m。

「星的」と言い,学生弓道の独特の的です。直径約36cm。

矢を的場へ取りに行くため通る道

 

今回もまた,個人的な感傷にこの場を使ってしまいました。

写真を撮影し,この場に使わせていただいたことへの感謝を込めて,すべての関係者と部員の方へ。

「明治大学体育会弓道部の創立100周年おめでとうございます!!」

 

先週ご紹介できませんでしたが,雉軍団こと「ファジアーノ岡山」見事にJ2最後の椅子をゲットしましたよ!
そりゃJ2は厳しいでしょうが,希望を持って一年間がんばって欲しいものですね。

 

<今年の漢字:「変」に決まる 政治や経済など「変化」象徴>
(毎日新聞 2008年12月12日 14時14分)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20081212k0000e040082000c.html

08.11.29

“0系”よ,いつまでも!!

まずはローカルスポーツの話題から….
先週,J2昇格を賭けて地元最終戦に臨んだ“ファジアーノ岡山”でしたが,結果は0-0のドロー.
ついに,全試合同日同時刻開始の今季最終戦の結果で昇格か否かが決まることになりました.
運命の1日はあさって日曜日です.
同じくJ2をめざす“ガイナーレ鳥取”は勝ち点こそ岡山に2点及ばないものの,得失点差では逆に2点リードしているので,勝ち点が並べば鳥取の土壇場での逆転昇格となります.
岡山○なら無条件で岡山,岡山×またはドローなら鳥取○で鳥取が昇格となります.
非常にスリリングでシビアな隣県の昇格争いになりました.
鳥取県の方もきっと大いに盛り上がっていることでしょうね.
でも,こうした地域限定の盛り上がりはいいですね.
住民の郷土愛も高まるし,盛り上がれるものがあるのは幸せなことだと思います.

 

さて,いよいよ11月末日をもって山陽新幹線のレールから“0系”が姿を消しますよね.これ本当に大きな節目だと思います.
1964年の新幹線開業以来,1985年まで20余年もの間,新幹線というと“0系”しかありませんでした.
今はというと,1993年の“300系”登場以来,“500系”“700系”そして“N700系”と次々に新型車輌が投入され,ひとつの型が最新である期間は非常に短くなっています.
確かに“N700系”はとても速いのに乗り心地もよく,設備も行き届いて本当に快適ですが,キャラクターの持つインパクトでは“0系”を凌ぐものが今後現れることはないでしょう.

 

私が小学校3年生の時に山陽新幹線が岡山まで開通しました.
乗り物などにいちばん興味を持つ年代に新幹線をごく身近に体験することができた,たいへん幸運な世代です.
一年に数度ながら親に連れられて神戸あたりまで乗車したものですが,小学生にとって,新幹線に乗ることは非常に“非日常”でエキサイティングな経験でした.
そんな経緯で,“0系”への思い入れは深いですねえ.

 

実は,ふくろう出版のある社屋ビルは山陽新幹線の走っているすぐ脇にあります.
岡山駅から西に1~2kmの地点で,しかも事務所が4階にあるため,ちょうど目の高さを列車が一日中東へ西へと行き来しているのです.
鉄道ファンの集う有名撮影スポットがあちこちにありますが,実はうちもそうしたスポットに遜色ないロケーションなんですよ.

 

今週は去りゆく“0系”を名残惜しんで,慣れない動画撮影にトライしてみました.
撮影場所は社屋の屋上です.
なにぶん慣れないためミスも連発するし,所詮は携帯のカメラですので恥ずかしいような画質ですが,会社のそばを“0系”が駆けぬけたことの記録に,“0系”への愛情と敬意を込めて動画をアップします.
新幹線に胸ときめかせたあの頃と同じ,白と青に塗装された“0系”.
もう見られないと思うと,じーんと来ますね.
“0系”よ,いつまでも!! 丸い鼻カッコよかったぞ!!
今後は“ドクターイエロー”として,ときどき会おうね.

 

 081127_下り

 

081127_上り

 

正直な話,できればあまり会いたくないんですけどね,ドクターイエローには.
何しろ彼らが登場する時間とは…

08.11.22

イチョウ並木と“雉”について

急に寒くなりました。
今日は少し和らぎましたが,今週は岡山でも連日乾いてひんやりとした風が吹き荒れました。
急いでコタツやファンヒーターを出したお宅も多いことでしょう。
灯油が安くなっていて,得した気分ですね。

前前回も書きましたが,ふくろう出版の地元岡山大学には,黄葉や紅葉を楽しませてくれる木木がたくさんあります。
なかでも楷(カイ)の紅葉とイチョウの黄葉は見事で,主役格なのですが,今週,イチョウの方がハイライトを迎えたようです。

私が見たのは19日の水曜日で,好天ながらも,大学北面の通称“半田山”から強い季節風が吹き降ろす一日でした。
イチョウ並木の下から空を見上げると,一面黄色くなったイチョウの葉の間から,澄みきった真っ青な空と真っ白な雲が見えて,コントラストが実に鮮やかでした。
風が吹くと大量の葉がはらはらと舞い,その一枚一枚が陽光を反射して,そこらじゅうで光を放っていました。
地域の方も多数訪れて,思い思いにカメラや携帯電話で写真を撮られていました。

私もいちばんきれいな所から撮ったつもりなのですが,携帯カメラの限界もあるし,そもそも,一枚ずつの落葉が陽光を反射しているところなどは素人の撮影では再現できるわけないですよね。
陽光だけでなく,風に葉のあおられるざわざわという音,そしてあの強烈に存在を主張するぎんなんの臭い…五感すべてで“秋の終わり!!”を感じたひとときでした。
あまり雰囲気が伝わりませんが,ヘタな写真も見てください。

足元の落ち葉もコントラストに一役買っています

一応,岡山大へは仕事で行きました

今日明日と岡山大学津島祭(学園祭)が行われています。
そうそう,毎年学園祭が終わってみると,イチョウは坊主になっているんですよね。

楷はまだしばらく見ごろです。農学部前

もうひとつ,明日は地元岡山のサッカーチーム,JFL所属の“ファジアーノ岡山”のホーム今季最終戦,そしてJ2昇格のかかった試合が行われます。
私は決して熱心なサポーターというわけではないのですが,彼らは一年間J2をめざして必死にがんばってきたはずなので,ぜひ最後にいい思いをしてもらいたいです。
オーレ!ファジアーノ!