09.05.25

目をそらさないということ


「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」やっと先日読み終わりました。
著者のランス・アームストロングは、一度自転車レースから引退したのですが、また復帰して今もジロ・デ・イタリアを走っています。
ジロ・デ・イタリアとはイタリア語で「イタリア一周」という意味で、文字通りイタリアを一周する自転車レースです。ちなみにツール・ド・フランスとはフランス語で「フランス一周」という意味であり、もう一つブエルタ・ア・エスパーニャというスペイン一周のレースがあり、その3つのレースをグランツールと呼びます。
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今年のジロでのランスの優勝はもうないと思います。それにしても1971年生まれですから、今年もう38歳!すごい精神力と体力です。
ジロ・デ・イタリアは全21ステージで行われ、全走行距離3455.6km!2000m級の山を越えていく、恐ろしく過酷なレースです。そんなレースになおも挑戦していくランス。そして彼は癌に対しても果敢に立ち向かっていったのです。
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普通「癌」などと言うと、告知することすらためらいます。自分が癌だとわかってしまったら、絶望してしまうか、とにかく医者に任せてなんとか命を助けて欲しいと願うか、とにかく病気から逃げようとするでしょう。しかしランスは「癌」という病気に正面から向き合い、戦おうとします。自分で病気について徹底的に調べ、専門家なみの知識を身につけていきます。医師についても一人の先生におまかせではなく、数人の専門家から話を聞き、その中から自分で選んでいく。
とにかく現実をしっかり見つめ、そのなかで、自分が勝てる(生き残る)ように判断し行動していく。
これほどの状況ではなくとも、参考になる態度だと思います。
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自分に都合の悪いことから目をそらさない!
たとえそれが脇腹についた贅肉だとしても!!

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