09.08.25

映画「選挙」を見て選挙に行こう!

いよいよ待ちに待った(?)選挙ですね♪

 

選挙と聞いて思い出すのがこの映画。
実際に行われたある選挙活動に密着し、その裏側にまでカメラが入り込み、ニッポンの選挙を映しだしたドキュメンタリー映画なのです。

 

『選挙』

 〈STORY〉
2005年9月の郵政民営化選挙の直後、切手・コイン商を営んでいた40歳の山内和彦は、ひょんなことから川崎市市議会補欠選挙の公募の面接に合格し、なんと自民党公認の候補者となった。

 

これがおもしろかったんですよね。
ちょうど2年前の夏に劇場公開されたものですが、撮影から編集まで監督一人で行ったというこの作品、ベルリン国際映画祭でも話題となり、その後英BBC、米PBS、NHKなど約200もの国でテレビ放送されたのだとか。
小泉元首相や川口順子元外相など、当時の有名政治家達の姿も見られるのですが、自民党もよく許可を出したなぁと思いました。

 

私は舞台挨拶がある日に見に行ったのですが、撮影秘話(?)なども聞けてなお面白かったです。
想田監督と山内さんは大学(東大)時代のクラスメート。ニューヨーク在住の監督が別の撮影で日本に渡る直前、山内さんが選挙に立候補すると知り「これはおもしろいんじゃないか」と急遽「選挙」を題材にした映画を撮ることにしたのだとか。
山内さんも最初は想い出作りというか「後で内輪の人間だけで見て楽しむのだろう」くらいに簡単に考えていたようです。
自民党の人達もそう思っていたのか、撮影許可は意外なほど簡単に取れてしまったそうです。
しかしいざ出来上がってみると、山内さんにとっては恥ずかしいシーンもあったようで「ここは絶対にカットしてくれ」「それはできない」「いや、それじゃ困る!」・・・そんなやりとりもかなりあったそうです。

 

映画の中で特に印象に残っているのは、主人公の山内さんに対し、妻さゆりさんが不満をぶちまける、いわゆる「嫁ブチキレシーン」です。

 

有休を取って選挙応援をしていたキャリアウーマンのさゆりさん。自分のことは「妻」でなく「家内」と言うようにと指導され、昔ながらの「女は男を支えてナンボよ」的な風潮に違和感を覚えながらも慣れない応援活動に精を出す。しかし、仕事を辞めるようにと言われたことで我慢の限界を超えてしまった。「何で私が会社を辞めなきゃいけないの?」「総理大臣にでもなるんなら考えてもいいけど、市議会議員くらいで辞めれるかっつーの!!」「私の人権はどうなるのよ!」
いやー、気持ちよかったですね。 

 

舞台挨拶の時に山内さんご本人がおっしゃっていたのですが、さゆりさんは外資系企業で働くバリッバリのキャリアウーマン。川崎市市議会議員の当時のお給料が確か1,400万円くらい。それでやっと彼女の年収を少し超えることができたのだそうです。すごいですねー。そりゃ簡単に辞められないですよね。というか辞めなくて正解。
山内さんは次の選挙には出馬せず、現在は専業主夫をされているそうです。

 

また、唐突に挟み込まれる満員電車のシーン(ぎゅうぎゅうの満員電車に駅員さんがさらに乗客を押し込んでいる)や、子ども達を前に地域の運動会で演説?(挨拶?)をさせられているシーンなど、日本ではよくある光景も、スクリーンを通して見せられると何だかすごく奇異に感じる。「不思議の国ニッポン」みたいな、外国人目線をすごく意識したつくりだと思いました。缶コーヒーのCMで「この星の住人はなぜ・・・」というシリーズがありましたが、あれに近い感覚だと思います。

 

なんと現在、全国各地で復活のロードショー!だそうです。

 

本も出されています。
『自民党で選挙と議員をやりました』

 

 

 
そして選挙がらみでもう一つ。
ちょうど1年前、NHKで「奥様は首相 ~ミセス・プリチャードの挑戦~」という英国ドラマが放送されていました。

 「奥様は首相」NHK海外ドラマホームページ
  (BShiで先週再放送されていたようです)

 

政治とは全く無縁だった女性(スーパーマーケット店長。夫と二人の娘あり)が勢いで選挙に出馬。あれよあれよという間に英国首相になってしまうというお話。
と聞くと荒唐無稽なコメディのようですが、降りかかる問題はかなりリアリティがあり、各国政治家も実名で登場するなど、これがなかなか面白かったんです。

 

中でも印象に残っているのが次の場面。
就任直後、フランス軍輸送ヘリがイラク上空で撃墜され、シラク大統領(本国での放送時は現役大統領だったはず)より、付近のイギリス軍に救援を求める電話が入ります。
そしてその後、ブッシュ大統領からも「フランスから救援要請がくると思うが、余計な手出しはしないように」という電話が入る。理由は、アメリカの情報部員がその近くにいるということがバレたら困るから。
分刻みで様々なスケジュールをこなしながら、人の生死に関わるような決断も即座にくださなければならない。そう思うとどこの国も首相って大変ですよね。批判するのは簡単だけど。

 

あと興味深かったのは家族との関係です。
彼女の政治家転身に夫はあまり協力的ではなく、でも断固反対というわけでもなく「家の事も今まで通りきちんとやるならいいよ」的なことを言っていました(; ̄□ ̄A
彼女もそれを了承し、多忙な公務の間のわずかな隙間に家に戻り食器を洗ったり、夜遅く帰っても散らかった部屋を片付けたりしていたんですが、女だけが仕事と家事の両立を求められるというのは、どこの国も同じなんだなーって思いました。

 

それにしても、やっぱり海外ドラマはおもしろい!
各国政治家の実名登場や、名指しでのブッシュ批判など、日本のドラマだったらありえないですよね?

 

そしてドラマを見ていて思い出した本がありました。
『ハリスおばさん国会へ行く』
同じくイギリスを舞台に、勤勉でお人好しで真正直なお手伝いさんである主人公が、ひょんなことから国会議員になってしまうというもの。
時代描写の古さは否めませんが、今読んでも十分におもしろいと思います。
 

 

実はこれ、数年前まで絶版になっていたんです。子どもの頃、この「ハリスおばさん」シリーズが大好きで、大人になってからふと読み返してみたくなり、探してみるも絶版で入手不可。だけどどうしても手に入れたくて、結局ヤフオクで定価(文庫で400円くらい?)の3倍ほどの値段で中古本を落札しました(^▽^;)
 そしてその少し後、私もリクエストしていた復刊ドットコム(絶版・品切れの本を読者からのリクエスト投票により、復刊/復刻させるサービスを行っている)から復刊の運びとなったようです。
復刊本はお値段が高めになってしまうのがネックではありますが、どうしても再会したい本がある方にはおすすめです♪

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