10.12.21

もしもサンタクロースに兄弟がいたら・・・

もうみっつ寝るとクリスマス・イブですね。
というわけで、今日はクリスマスにお薦めの映画をご紹介します。

 

「ブラザーサンタ」

サンタクロースには兄弟がいた!という設定のこの物語。面白かったです☆

 

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フレッドはデキのいい弟とは大違いのダメ人間。

努力はしたものの、聖人のように完璧な弟ニコラスの足元にも及ばない……。
それもそのはず、弟のニコラスこそは“サンタクロース”なのだ。
ニコラスが人に与えることを惜しまない模範的な人物である一方、フレッドは詐欺まがいの資金調達をし、その揚げ句、留置所入りする始末!
そんな中、ニコラスは妻の反対を押し切って「北極でクリスマス用のおもちゃを作る」という条件で兄の保釈に手を貸すことに。
一方北極では、怪しい能率専門家が、クリスマスを永久に廃止しようと企んでいた!
はたしてフレッドはクリスマスを救い、“家族”という素晴らしい贈り物を再び見つける事ができるのか? (Amazon内容紹介より)

 

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まず、映像がすごくキレイ(☆。☆)!

サンタの街のイルミネーションも、ソリで飛び回っている時の夜景も素晴らしい!

 

ファンタジーなんだけど、フレッドが言う皮肉や兄弟確執とかは、リアルな感じでいい。

 

特に印象的だったのは「兄弟との葛藤を乗り越える会」のシーン。
シルベスター・スタローンの弟、アレック・ボールドウィンの弟、クリントン元大統領の弟まで、本物の有名人兄弟が登場し、有名な兄弟を持った苦しみを切々と訴えるのです。
だけど弟ばっかりなんですよね。優秀な有名人弟or妹を持つ兄・姉っていうのはいなかったんでしょうか??

 

アメリカの映画やドラマでは、登場人物が「○○を乗り越える会」みたいな自助会に参加したり、個人セラピーを受けているシーンはすごくよくあって、それだけ自助会やワークショップ、セラピーがありふれている社会ってうらやましいなぁと思っていました。
どれくらいありふれているかというと、私の印象では「歯石をとってもらいに歯医者に行く」ぐらいの感覚でしょうか。誰もが行くわけじゃないし、行かない人の方が多いかもだけど、別にうわさになるほど珍しいことではない、という感じ。

 

カウンセリングやセラピーも保険適用になるといい。
心療内科など、保険がきくところって、基本的に投薬治療ですよね。
過去のトラウマだとか、自分が抱えている問題の原因を何となくでも自覚している人は、薬物治療が対症療法に過ぎず根本原因の解決にはならないように思え、敬遠してしまうと思うんですよね。
日本での自殺者、毎年3万人以上。少しは減るんじゃないだろうか。

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と、ちょっと重苦しいことを書いてしまいましたが、基本的にはファンタジーコメディー。
そしてちょっとほろりともするハートウォーミングストーリーなので、気楽に見ていただければよいと思います☆

 

「ブラザーサンタ」〔DVD〕

 

 

「ブラザーサンタ」〔Blu-ray〕

 
DVDよりもブレーレイの方が安いのは何でか?

 

 

そして、子ども時代のフレッドとニコラスを見ていて思い出した本があります。

『コブタの気持ちもわかってよ』

 

 

残念ながら絶版となっているようですね。

 
小学1年生くらいのコブタが主人公。
一部抜粋してご紹介します。

 

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ケムシをうちへつれてかえったら ママがとてもおこった。
カブトムシをつれてかえってもおこらないのに。
ぼくはケムシもカブトムシもすきなのに。

 

たいせつなおもちゃをこわされてボクはおこった。
「あなたのほうがおにいちゃんなんだから がまんしなさい」ってママはおこった。
おこったきもちはボクのなかにとじこめられる。
ボクはきもちをはきだせない。

 

じぶんのきもちをうまくはなせない。

 

おなかがいたい。

 

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おなかを抱えて転がっているコブタちゃん。
何度読みかえしても泣いてしまう(;;)
絵本だけど大人、特にお父さん、お母さんにおすすめです。

 

小泉 吉宏さんは「ブッタとシッタカブッタ」シリーズでもおなじみの作者さんです。

ブッタとシッタカブッタ〈1〉こたえはボクにある

 

 

ブッタとシッタカブッタ〈3〉なぁんでもないよ

 

仏教的なものの見方がベースになっているようで、示唆的だけどまったく難しくはなく、イラストもかわいくておすすめです。

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