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09.03.28

大ブームのT.K.G.岡山のかめっち。が人気

このところT.K.G.が全国的なブームみたいですね。

 

T.K.Gとは・・・

 

     たまご・かけ・ご飯 を略したものです。
       T    K   G

 

3月2日放送の「めざましテレビ」でもT.K.G.について特集されていたのですが、その中で紹介されていたのが、岡山県美咲町にある卵かけご飯専門店「食堂 かめっち。」でした。

 

そこで人気なのが「黄福(こうふく)定食」と名付けられた卵かけご飯セット。
その定食内容はというと、生卵にご飯、味噌汁、漬物。以上。 ん~、シンプル!
でも、お値段は300円ぽっきり。
そしてなんと、卵とご飯は食べ放題なんですってよ、奥さん!
この卵かけご飯食べたさに、県外からもたくさんの方が来られているそうです。

 

美咲町には、西日本最大級の養鶏場があり、その卵を目玉に「町おこしを!」ということでそもそもは始まったのだとか。
シンプルな料理だけに素材が命。
卵が産みたて新鮮なのはもちろん、ご飯は町内の棚田で栽培した米を釜で炊き、醤油や漬物も地元のものを使うなど、できる限り「美咲町産」にこだわっているのだそうです。

 

人口約1万6千人の美咲町に、昨年は7万人もの人がたまごかけご飯を食べに来られたのだそうです。
専門店があるとは聞いていましたが、まさかそこまでの人気だとは知りませんでした。
びっくりです!

 

後日、B級グルメに詳しい友人にその話をしたところ、
「あぁ、もう3回くらい行った。ご飯時じゃなくても、いつもすっごい人だよ~。」
と言っていました。さすがだ。。。

 

食堂かめっち。
http://www.town.misaki.okayama.jp/kankou/tamago/index.htm

 

T.K.G.の本も出ています。
『365日たまごかけごはんの本』
 

 

卵かけご飯以外でも、卵かけごはん醤油は重宝します。
卵かけごはん醤油 関西風

 
卵かけごはん醤油 関東風

 

 

 

そして、卵かけご飯の次は、「ねこまんま」ブームだそうです。
確かに、不景気風が吹き止まず、家食、内食化が進む中、安くて簡単というところが時代に合っているということなんでしょうね。

「ねこまんま」と聞くと、私などは「ご飯に味噌汁をかけたもの」をイメージするんですが、これも地域によって違いがあるようですね。

ねこまんま本も出ています。

『おとなのねこまんま あったかごはんを極うまに食べる136』
この本では、ご飯に具材を乗せて食べるお手軽レシピを「ねこまんま」と総称しているようです。
火を使わず、分量適当。ごはんにのせるだけ。
メインターゲットはひとり暮らしの若いサラリーマン、ってところでしょうか?
普通の料理本では、男性購入者が1割程度というところ、この『おとなのねこまんま』は3~4割が男性なんだそうです。
 

 

こんなのもありました。

『のっけめし―ごはんをおいしく食べるのっけもの153』
 

 

そういえば、先月ふくろう出版スタッフのM氏が、皆に産みたて卵を買ってきてくれました。
その日の夜は、もちろん、たまごかけご飯!おいしゅうございました。ありがとうございました!

 

たぶんここ↓のだったと思います。
お箸でつまめる新鮮たまご~♪
「アルムの里」ネッカ卵
http://hanjyo.com/arm/index.html

09.03.12

道具に拘る Vol.1

なにをするにしても、僕は道具から入っていく方ですね。
「弘法筆を選ばず」の人もいるかもしれませんが、その人の気持ちは判りません。
道具を選んだり、その道具の蘊蓄を調べたり、色々工夫したりするのは僕の大きな愉しみの一つですから。
お金があればなんでも買えるのですが、悲しいかな使えるお金は限られています。
だからといって妥協するのではなく、買えるもののなかで、自分が納得できるポイントを探します。
***
例えば、ほんとはロータス・エキシージが欲しい!(627万9000円!!!)
でもお金がないから軽4ぐらいしか買えない…
ものすごい落差です。
そこでどうするか?
例えばジムニーにしてみる。
ロータス・エキシージとは値段も違うが、性格もまったく違う。
だけどジムニーにもとんがった個性がありますね。
いまでは珍しいラダーフレーム、軽量ゆえに路面によっては世界最強のオフローダーでしょう。
また沢山のパーツがあって、スペシャルショップも多く、色々と改造も楽しめる。
原寸大のおもちゃですね。

乗ってみても個性的で、オフロードに合わせたギヤ比になっているため、異様にローギヤードで、ローはすぐにふけ切ってしまいます。信号待ちから流れに乗って走り出そうとすると、交差点をわたる頃には、すでにサードに入っています。忙しいったらないです。
でも、そうやって乗るのが楽しい車です。
ロータスもいいだろうけど、ジムニーも悪くないなって感じで納得して乗ってるのです。
いつか車高を上げたりバンパー変えたりしてみたいな。(お金さえあれば・・・)
***
これから何回かに渡って、愛用の道具を紹介していきたいと思います。

次回はこれ。ブリヂストンデュアルコイル3.0

いま愛用している、ラケットです。

09.03.10

出版ラッシュです → 申し訳ございません?

気がつけばもう3月も半ば。年々加速する時の流れの速さに驚愕(ノ゚⊿゚)ノするばかりの今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

弊社は大学の講義用テキストをメインに出版しております関係で、年明けから前期講義開始頃まで、特に今は猫ちゃんの手も借りたいほどの出版ラッシュ時期となっております。
おかげさまで今年も、大学生協様や書店様からのご注文が引きも切らず入ってきております。
どの部署も連日深夜までフル稼働で、幾分殺気だった空気が流れる中(?)、先生に「いい本ができた」と言っていただけることを目標に皆がんばっております。p(・∩・)q
という状況ですので、ふくろうブログの更新もしばらく滞っておりました。申し訳ありません。

違った!申し訳ないことでございます。

 

以前「申し訳ございません」と陳謝したところ「そんな日本語は無い!」と叱られたことがありますσ(^_^;)
確かに、おっしゃる通りなんです。
「申し訳ない」は「申し訳+ない」ではなく「申し訳ない」で一語の形容詞
なので「申し訳ありません」も「申し訳ございません」も間違い。
丁寧に言うなら「申し訳ないことでございます」しかないのかなぁと思うのですが、話し言葉にすると何かちょっとスムーズではないというか、言いにくいんですよねぇ。なので分かっていてもついつい「申し訳ございません」と言ってしまうことがあります。

 

「別にいいじゃん。みんな使ってるし。」

「“申し訳ございません”なんてもう市民権得てるでしょ?」
そう思われる方も多いと思います。

言葉は時代と共に変化していくもの。それは確かです。だから「古文」の授業も存在する。
それでもやはり、出版に携わる者の端くれとしては、いわゆる「正しい日本語」というものを意識しないわけにはいかないのです。普及する誤用にできるだけ流されないよう、「言葉」には常に敏感でいたいなーと思っております。
「申し訳ございません」のうまい言い替え、募集中です!!

 

そういえば、半年以上前の話になるのですが、ものすごーく気になるCMがありました。
子どもたちへのインタビューシーン。
「大きくなったらなりたいことは?」
「なりたいことは何?」だったか「なりたいことはある?」だったかそのあたりはあやふやなのですが、ポイントはその前の「なりたいこと」です。
何だかモヤモヤしませんか?

しばらくの間、かなり頻繁にそのCMを耳にすることがあり、もー気になって気になって夜も眠れないほどでした(それはウソ)。
質問の意図は分かります。でも「なりたい」を生かすなら「なりたいもの」だし、最後を「こと」にしたいなら「やりたいこと」ですよね?
でもCMなんて企画→制作→放送まで何人ものチェックを通っているだろうし、こんなあからさまな誤用をスルーしてしまうことなんてあるんだろうか?そしてこんなに頻繁に流れているということは異を唱える視聴者もいないということか?と若干不安にもなってきました。
違和感を覚える言い回しでも、辞書など引いてみると実は正しい用法だったということもあるし、もしや「なりたいこと」というのも正しい日本語だったりするのか!?
試しに「大きくなったらなりたいこと」でネット検索してみると、個人ブログなどで結構ヒットしたんですよねぇ。
そして私の中のモヤモヤが頂点に達した頃(?)、そのCMは新しいバージョンに変わっていました。
質問は「大きくなったら何になりたい?」という感じにマイナーチェンジされており、インタビュアーも、お兄さんだったのがお姉さんに変わっていました。

 

やはり
誤:なりたいこと
正:なりたいもの,やりたいこと
で間違いなかったようです。
たとえ一瞬でも、不安になり、流されそうになった自分を反省しました。

 

そしてこれが一番不思議なのですが、CMチェンジ後にネット検索してみたところ、あんなにヒットしていた「大きくなったらなりたいこと」関係のページ(あのCMがらみというわけでなく、自分の子どもの話とかだったのに)が検索できなかった(少なくとも上位にはヒットしない)んです。なぜ?情報操作か?何か大きな力が???ナゾです。

 

話を戻しまして。
久々の更新となってしまいましたが、ブログは「継続することに意義がある」はず。
なのでしばらくは、最低週1回の更新を目標に、でも「仕事しとんか?!暇なんか?」と思われない程度に、できるだけ短めバージョンでお届けしたいと思っております。
といいつつ、ここまでで既に長いですか?そうですか。そうですね。
では本日は、ひとまず近況報告(+シリーズ「日本語の乱れを考える」第1回)までとさせていただきます。

 

「1月は行く。2月は逃げる。3月は去る。」

その昔、3学期始業式における校長先生の定番フレーズ、人気No.1がこれでした。

「確かにぃ」って思うんですが、今はもう使われていないんでしょうか??

09.02.23

2009年アカデミー賞作品賞受賞!!

今回のアカデミー賞には注目していました。
先ほど「スラムドッグ$ミリオネア」が作品賞他8部門受賞したと知り、何だかもう、ちょっと泣きそうです(;△;)

 

       学校にも通わなかった。
       本も読まなかった。
       でも確かに、ぼくは「答え」を知っていた。

 

やっとこの本をご紹介できる時がやってきました。あ~、もう↑のコピーだけでもグッときます。
今回、見事アカデミー賞作品賞を受賞した「スラムドッグ$ミリオネア」の原作、

『ぼくと1ルピーの神様』です。
随分前に読んだものですが、これがおもしろくて、いつかご紹介できればと暖めておりました。

 

エンターテイメント性も高いお話なので、映画化には向いているだろうなと思っていましたが、アカデミー賞までとってしまうとは!
あ、でも映画は原作とは設定、ストーリーが少々異なっているようです。
映画の日本公開は4月。映画は映画でおもしろそうなのですが、その前に是非とも原作を読み、自分の感性で味わっていただきたいです。本当におもしろいから。
映像でイメージが固まってしまう前に是非!

 

インド、ムンバイのスラム街に住む主人公の少年ラムは、インド版「クイズ・ミリオネア」とおぼしきTV番組で、史上最高額の賞金10億ルピーを手に入れる。
しかし、貧しく教養もない孤児の少年が難問に答えられるわけがない、とインチキの容疑で逮捕されてしまうのだ。

 

彼を助けるためにかけつけた女性弁護士に、なぜクイズに答えることができたか、生い立ちにからめて説明していくというストーリー。波乱に満ちた彼の人生が、8歳から18歳まで、行きつ戻りつしながら回想されるわけなのだが、この構成が実にうまい。
1問につき1エピソード。時系列ではなくクイズの出題順に語られていくため、最初は少々混乱するが、次第に「あ~、これはあそこからこうつながっていたのか!」とジグソーパズルのピースを一つずつあてはめていくようなおもしろさもある。

 

そしてラムの短い人生を追うことで、現代インドが抱える様々な問題も浮き彫りにされる。貧困、階級差別、強奪、児童虐待、売春、宗教対立に政治腐敗・・・。
近年、経済発展めざましいインドであるが、貧困層の生活はあまりに過酷で、その格差は絶対的である。クイズで正解するにつれ、賞金がランクアップしていくというクイズ番組は、インドの階級社会そのものを表しているのかもしれない。

 

淡々と語られるラムの人生の断片。状況的にはものすごく悲惨で、切ないエピソードも多い。

しかしながら彼の姿に、不思議と悲壮感は無い。
混沌に満ちた社会の中で、大人たちの身勝手な欲に翻弄されながらもそれを現実として受け入れ、その中で身を守る知恵を身に付けていく。
時に狡猾ともいえるしたたかさで窮地を切り抜けていく、そのたくましさが実にいい!

 

幼い頃からラムはよく逃げた。社会の底辺を這いずるストリート・チルドレンのことなど、警察も政府も、誰も助けてなどくれないことをよく知っていたからだ。
親しい人との別れも余儀なくされた。生き延びるだけで精一杯だった。
しかしある時、ただ生き延びるだけの生活から抜け出すために、彼はある決心をするのだ。
「運は自分でつかみとるもの」
それを、とてもわかりやすい形で教えてくれる。
読後感も爽快。

 

また、カシオのデジタル時計、ニンテンドーのゲーム機、ソニーのテレビといった日本製品が、富の象徴として随所に顔を出していたのも印象的。

 

著者はインドの外交官。トルコ、アメリカ、エチオピア、イギリスに赴任し、日本語版刊行時の情報ではニューデリー外務省に勤務という人物。
インドの階級社会においては明らかに支配者階級でしょう。格差や貧困など、国の状況として把握はしていても、実感としては分かるはずもないエリート中のエリート。
しかしながら、暇つぶしに書いたという本作がデビュー作にしていきなり話題となり、2006年時点で16ヶ国語に翻訳。そして映画はアカデミー賞を受賞してしまった!
なんだか若干モヤモヤしてしまうのは、貧乏人のひがみ根性というものでしょうか?
ともあれ、そんなモヤモヤを差し引いても、自信を持ってお薦めできる1冊。


 

 

いつの間にか、文庫版も出ていました。

09.02.13

ピースちゃん発見!!

先日、熱気あふれる某百貨店催事場を偵察(?)していたところ、とあるブースで目が釘付けになってしまいました。

カラフルで可愛らしい動物型のチョコ。それだけなら「あぁ、今年もかわいいチョコがあるな」で流していたかもしれません。しかしなんと、POPには「ピースちゃん」の文字が!!

(写真はお店の方の許可を得て撮影しました)

 

ピースちゃんについての説明書きが。

ピースちゃんの説明書きです。

 

買っちゃいました☆

買っちゃいました☆真ん中がピースちゃんです。

 真ん中がピースちゃんです(* ̄▽ ̄*)

 

 

お鼻がハートになってます♪ カワユス。

お鼻が♥になってます♪ カワユス。

 

このアニマルショコラは「神戸でチョコレートを作り続けて80余年」のゴンチャロフが、毎年この時期だけ、全国の高島屋で限定販売しているものだそうです。今年はピースちゃんをモデルにしたシロクマチョコが仲間入り。
そしてかわいいだけでなく、ブタさんはヘーゼルナッツクリームをストロベリー風味のチョコで、おサルさんはキャラメルチョコクリームをイエローのカラーチョコでコーティングするなど、なかなかちゃんと作られたトリュフのようで、お味の方も期待できそうです(゜―,゜*)ジュルッ
でもでもでもぉ、こんなにかわいい子達、食べられな~い(*゚-゚)
ま、いずれ食べますけど。みたいな?!(キングオブコメディ風に)

 

知らない人から見れば、ただのくま型チョコ。
だけどこれが名も無きホッキョクグマ(それでも十分可愛いんですけどね)でなく「ピースちゃん」だと思うと、より一層可愛く見えてしまうんですから不思議なもんです。
そういえば『星の王子さま』でそんな風なことを言ってませんでしたっけ?
王子さまが世話をしていたバラ?でしたっけ?それがただのバラではなく特別な存在となったのは、手間と時間をかけて世話をしたからだと。
飼い慣らしたものには責任がある」っていう言葉、すごく印象に残ってます。
ピースちゃんには直接何かをしたわけではないけれど、思い入れって本とかTVで見聞きしたことから始まる追体験によっても生じるものですよね。


 
星の王子さま』は、2005年に日本での著作権が切れてから続々と新訳が出版されていますので、自分に一番しっくりとくる翻訳を探してみてはいかがでしょうか。

 

話を戻しまして白くまのピースちゃん、ご存知だったでしょうか?
愛媛県のとべ動物園で生まれ、母グマの育児放棄により人工飼育で大きくなった実在のくまちゃんなんです。
細菌やバイ菌にとても弱いホッキョクグマの人口飼育は難しく、当時国内での最長記録は4ヶ月。
それでも、担当飼育員の高市さんは「自分が母親になる!」と決心します。

何も情報が無い中、ミルクの配合一つとっても闇の中を手探りするような状態でした。

片時も側を離れず、夜は自宅(ペット禁止のアパート!)に連れて帰り、夜泣きするピースをあやし、懸命にその成長を支えました。

そしてその甲斐あって、現在ピースは国内での成長記録を大きく塗り替え9歳に。

大きくなった今でも、とべ動物園一番の人気者なのです。

 
数年前、NHKのドキュメント番組で初めてピースちゃんを知ったのですが、も~そのありえない驚異的な可愛らしさにすっかりヤラれちゃいました。

だって、真っ白いふわふわムクムクな子がヨチヨチうごうごしてるんですよ~。

もー、あれは絶対ぬいぐるみだ、そうに違いないと思いましたよ。

 

だけどやっぱり、かわいいだけではなく、当然ながら色々な問題もでてくるわけです。
動物園で一生を過ごすピースのために、どうしてやることがいいのか、今何ができるのか、常にピースのことを第一に考え行動したいと思う高市さん。
その思い、理想と、組織の中での限界。
難しいなぁ。

 

ピースちゃん関連本も多数出ていますが、私が持っているのはこれ。

大好き!シロクマ・ピース

どう見てもぬいぐるみですよね??
ピースちゃんのかわいい写真がいっぱいです。
そして、NHK「にんげんドキュメント」で放映された番組がまるごと入ったDVDもついています!オススメ!

 

白クマ好きが高じて、これも買っちゃいました。
ホッキョクグマ

 

野生のホッキョクグマ(の子ども)もかわいいですよ~。

そしてクマを求めると、その道は星野道夫さんへと続く。
カバーのこのクマさん、すっごくいい表情ですよね。
ラブ・ストーリー

「アラスカの自然を旅していると、たとえ出会わなくても、
いつもどこかにクマの存在を意識する。
今の世の中でそれは何と贅沢なことなのだろう。
クマの存在が、人間が忘れている生物としての緊張感を
呼び起こしてくれるからだ。(本文より)」
素敵です。

 

 

そういえば今、映画「旭山動物園物語」が公開中ですね。
関連本がいくつも出版され、TVにも何度も取り上げられているのでご存知の方は多いと思いますが、幾たびもの閉園危機を乗り越え、動物本来の能力や行動を見せる“行動展示”という革新的な展示方法で来園者数日本一となった、日本最北の動物園のお話です。

 

私は動物園(やそれに類する場所)が好きですが、同時に人間のエゴの象徴でもあるような気がして、罪悪感を覚える場所でもあります。

 

以前北海道のクマ牧場でエサやり体験をした時のこと。客に向かって両手(前足)を上げ「ちょうだい、ちょうだい」という仕草をするクマ達がすごく可愛くて、喜んでどんどんエサを投げ入れていたのですが、反応の良いメイン広場?のクマ達とは対照的に、その隣の囲いにいるクマ達はエサを投げ入れても全く反応せず。暗く狭い穴蔵でじっとしたままのクマも何頭もいました。

そのあまりに無気力な姿を見た時、クマ達の置かれた環境を思い、ものすごい罪悪感に襲われました。狭いところに閉じこめられ、ただ見せ物にされて、きっとものすごいストレスだったんだろうな。人間って何て残酷なんだ。そして自分もそれに加担してしまったと。

 

自然に近い環境で自由に動くことができる行動展示は、動物にとっても随分ストレス軽減になるだろうと思います。
現在では多くの動物園が行動展示に取り組んでいるようで、それはきっと、何か救いになる気がします。

 

旭山動物園の名を一躍全国に知らしめたのは、やはりこの番組ではなかったろうかと思います。

映画の前にこちらも是非是非おすすめです!
プロジェクトX 旭山動物園 ペンギン翔ぶ “閉園からの復活”」

09.01.23

ファーストドッグ 間もなく決定?!

熱血編集長がインフルエンザでダウン中のため、代わって連投させていただきます。

 

オバマ大統領が娘さんに公約していたU・x・Uの件ですが、2犬種までに絞られたみたいですね。
「ラブラドゥードル」か「ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ」のどちらか。

 (昼休みにチラリと見た1/22放送TBS「ピンポン」情報です)
長女にアレルギーがあるとのことで、毛がほとんど抜けないこの2種に絞られたのだとか。
そして当の娘さんはラブラドゥードルをとても気に入っているそうなので、もうそちらで決まりかな?
番組でその2犬種が紹介されていたんですが、もぅあまりの可愛らしさに胸を打ち抜かれました(はぁと)。
クルクルモコモコの巻き毛に愛らしいお目目のラブラドゥードルちゃん。うぅ、ぬいぐるみです。可愛いすぎます。犬萌えです。(*´◇`*)

 

ラブラドゥードルはその名前からも推察できるように、ラブラドールとプードルのミックス犬です。
従順で賢くて、それでいて愛嬌もあって可愛くて、しかも毛が抜けない!
それぞれのいいところだけを受け継いだ理想的なわんこなのだという。
どうしてそんなコができたかというと、もともとはアレルギーを持つ人のための盲導犬を、という要望から掛け合わせを始めたのだとか。
その後、地道な選択交配が続けられ、新たに4つの犬種がラブラドゥードルの祖先として名を連ね、30年以上の歳月を経た今、ようやく理想的な一犬種として完成しつつあるのだそうです。ラブラドールとプードルをかけた一代目、いわゆるF1はラブラドゥードルとしての性質が安定せず、アレルギーフレンドリーではない場合も多いそうです。
本来のラブラドゥードル(オーストラリアン・ラブラドゥードル)は現在オーストラリアとアメリカなどの限られたブリーダーのところでのみ、厳重に管理されて繁殖されています。

日本国内では繁殖されていないそうですので、お気をつけください。
そして乱交配を避けるため、ブリーダーの元を離れるときは、すべて不妊の処置が施されているのだそうです。

 

ん?ということは・・・。
オバマさん、シェルター(野犬・不要犬!収容施設)の犬を引き取りたいって言ってましたよね?「私のような雑種の子を」と。
もしかするとイメージアップ作戦だったのかもしれないけど、それでも「おぉ!いい人だ!」って思っていたんですが・・・。オーストラリアン・ラブラドゥードルであれば、ブリーダーから購入するという以外に選択肢はなさそうですね(F1ならばアメリカのシェルターにも収容されているらしい)。
ワンコ界でのシンデレラストーリーというか、アメリカンドリームは幻となりそうな予感。
オバマさんほど影響力のある人がシェルター犬を引き取ってくれたら、アメリカだけじゃなく日本でも、もっと関心を持つ人が増えたでしょうが・・・。残念です。_| ̄|○

 

米国では年間、約700万頭の犬がシェルターに保護されているそうです。(ただしアメリカは里親制度などが比較的進んでいるため、保護された子のうち殺処分となるのは、日本よりは割合が低いと思われます)
そして日本では、年間約40万頭の犬猫が殺処分にされているとのこと(下記参照)。

 

http://news.goo.ne.jp/article/hatake/life/hatake-20080623-01.html

 

そうそう。一時「崖っぷち犬」が話題になり飼い主希望が殺到しましたが、犬を飼える環境であるなら、あの子でなくても保健所にいる子を救出してあげればいいのに・・・って思ってました。
考えだすと何とも重暗い気分になってきますが、希望の光となるかもしれない本を発見!
捨て犬や捨て猫の命を、何とか救おうと奮闘している街があるそうです。

 

『捨て犬を救う街』

 

今後ラブラドゥードルがブームになりそうですが、乱交配するインチキブリーダーや「(F1であったため)こんなはずじゃなかった」とか「(ブームに乗ってみたけど)飽きた」とか言って捨ててしまう無責任な飼い主が増殖しないことを切に願います。

09.01.22

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない

オバマ新大統領の就任式、日本時間では深夜スタートでしたが、TVを見られていた方も多いと思います。

睡眠不足でも、何だか終始興奮ぎみな一日でした。

 
注目されていた就任演説ですが「60年前には地元のレストランで食事をすることも許されなかったであろう父親を持つ男が今、最も神聖な宣誓を行う・・・」というくだりでは、かなりグッときました。

60年、そしてキング牧師による名演説からは46年、当時誰もが実現することはないだろうと思っていたアフリカ系(黒人)初の大統領誕生。

アメリカだけでなく、全世界にとって紛れもない歴史的な日だったんだと思います。
世界史の教科書にも記載されるでしょうし、後世にはNHK「その時 歴史は動いた」でも取り上られるに違いない!

 
「今日のその時は、2009年1月20日(アメリカ時間でOK?)といたしました」

という松平キャスターの名調子が聞こえてきそうです。
と思っていたら、番組終了が決まったんですね。残念。

 
さて、本日は簡単お手軽にアメリカ事情を知りたいのぉ(*゚-゚)という私のような人にお薦めなアメリカ入門書のご紹介です。

 
『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』

 

アメリカは何であんなに戦争が好きなのか?ブッシュ(前)大統領はなぜ再選できたのか?

 

もともとは週刊誌のコラムとして連載されていたものに加筆、修正などしてまとめたものだそう。語り口は軽妙で小難しくはなく、非常に読みやすかったです。 

 

まず、このキャッチーなタイトルは、2006年にナショナルジオグラフィックがアメリカの若者を対象に行った調査結果によるものだそうです。
ちなみにイラクの場所が分からなかったのは63%。自国と戦争をしている国なのに。

 

アメリカ人の無知は、2004年の大統領選挙でブッシュが再選された理由の一つだという。
そもそもアメリカには「無知こそ善」とする思想、反知性主義というものがあるらしい。
余計な知識は聖書への疑いを増すだけだからだ。
聖書の言葉を歴史的事実として受け取る「福音派」は共和党の強力な支持基盤であり、アメリカ全人口の3割を占めるといわれる。
進化論やビッグバンを否定し、宇宙は神が7日間で創ったものだと教える。
子供たちを洗脳し、ブッシュはゲイや中絶や異教徒と戦う聖人なんだと教え込む。

 

ろくな教育も受けられない貧困層の若者は戦場へ送り込まれ、残虐行為に加担した彼らの多くは、帰還後もPTSDに苦しみ続ける。

その一方で、富裕層の軍隊経験者は激減しており、政治家の軍隊経験者にいたっては約5パーセントに過ぎない。
そんな中、大統領選でオバマさんと戦ったマケイン氏は、ベトナム戦争で捕虜になり、数年にわたる過酷な拷問を経験している。そして自分の息子を、戦死率の高い海兵隊に入隊させたという。

この本が発行されたのは2008年の10月。大統領選前であるが、マケインさんに好意的な記述が目立ったことも興味深い。

 

他にも、年収360万円で200万円の借金もある若者に2億円以上も貸し付けたローン業者(いわゆるサブプライムローン)の話、病人を見殺しにする医療制度、石油業界の圧力、アンチ・ゲイを高らかに叫びながら同性との関係を暴露された政治家など、今のアメリカが抱える様々な問題とその背景にあるものをうかがい知ることができる。

 

宗教を否定するつもりはありません。
ですが、一神教のあまりにも強固な排他性は、クリスマスに浮かれ、初詣は神社・仏閣に行くという多くの日本人には理解しにくいもの。
「反知性主義」というのも、支配層の作戦なんじゃないかと思えてきます。疑うことを知らず、無知でいてくれた方が操作しやすいから。結局は一部の人間が、自分たちの利益のために宗教を利用しているだけのような気がしてくるのです。

 

でも、それは日本も同じかもしれませんね。
庶民からはしっかり搾り取るくせに、天下ったり渡ったりする人達の既得権は何としても守られるみたいだし、何してるんだかしてないんだかわかんない公益法人多すぎだし、世論の反映されない法案もいつのまにか通ってるし、マスコミは総理が漢字読めないとかどーでもいいことしか報道してくれないし・・・。
なんかぁ、私たち国民って、ものすごくバカにされてる気がするんですけどぉ。

まったく世の中、理不尽なことだらけです。

だけど、そんな政治家を選んだのは国民のはず(総理は選んでないけど)。

オバマ大統領就任演説の「我々の経済は、ひどく弱体化している。一部の者の強欲と無責任の結果であるだけでなく、厳しい決断をすることなく、国家を新しい時代に適合させそこなった我々全員の失敗の結果である。」というところ。
これってそのまま日本にも置き換えられるんじゃ・・・と思っちゃいました。

 

問題山積みなところに大きすぎる期待で、これから大変だと思いますが、オバマさんには何とか頑張っていただきたいと思います。

てか日本も頑張るのだ!

 

 

 

 

あ、そうそう。ニューヨークの場所なんて私も知りませんが・・・という方にお薦めなのはこちら。

今がわかる時代がわかる世界地図 2009年版

地図とともに各国の基本データ(面積、人口、国旗、政治的リーダーなど)から軍事費、GDP、国連分担金、生活習慣病などのランキング、宗教分布など、政治、社会、経済、環境、スポーツ各ジャンルの最新データが掲載されたおもしろ賢い?ビジュアル世界地図です。

毎年データは最新版にさしかえられ、新しい時事テーマなども追加されるようです。

私が持っているのは少々旧く2005年版なのですが「牛肉消費とBSE」というトピックに懐かしさを感じます。

2009年版にはアメリカ大統領選挙、ガソリン価格などが新しいテーマとして加わっている様子。

09.01.05

新しい年。スタート

いよいよ2009年もスタートしましたね。

年末年始に親戚が集まって、麻雀をしたって人も結構いるのでしょうか?

我が家でもやってましたよ。賭けはしないのですがね。

子どものころは、さっさと部屋へ追いやられて、大人たちが麻雀牌をまぜる音を聞きながら、眠りについていたものです。

襖の隙間から光が漏れて、時折大人たちの笑い声が聞こえてきました。

最近は不況だとか、派遣切りだとか、内定取り消しだとか、あまりいい話はないですね。
そんな時代におすすめなのが、この本ですね。

 

「麻雀放浪記」で有名な阿佐田哲也氏が、本名の色川武大として書いた、エッセイというか人生訓というか…そんな本です。
僕は、人生のハウツー本の類は好きではないのですが、この本は違います。
上から目線ではなく、博打などを引き合いに出しながら、人生のしのぎ方を教えてくれます。いや気づくように仕向けてくれます。

例えば、僕もそうだったのですが、「自分は何をして生きていけばいいか解からない、やりたい仕事が思い浮かばない」という人に対して、色川氏は、「消去法でいけ」といいます。つまり、絶対無理な方面には行かない。無理な方面を外していって、残った道に進めば、俺にはこの道しかないんだと開き直っていける。欠点からのほうが、自分の特徴をつかみやすいのではないかと。
たしかに、あなたの長所はなんですか? と聞かれるとなかなか出てきませんが、欠点ならどんどん出てきますからね。

「プロはフォームの世界」と色川氏は言います。
つまり、このフォーム(やり方)さえ守っていけば、なんとか勝ち越せる。そういうものを作りなさいと。
もちろん運、不運はあって、勝ちっぱなしの時もあるし、負けてばかりのときもある。
それに惑わされて、フォームを崩してしまうと、勝てなくなってしまう。
誰しもが何らかの世界のプロであるのだから、自分に合わせたフォームを作り、それを信じて戦いなさいと…

まあ引用しだすときりがないのですが、とにかく僕はこの本を、折に触れて読み返しているのです。

08.12.18

サンタのおばさん-クリスマス本selection

街中がクリスマスソングとキラキラのイルミネーションに彩られるこの時期♪
幸せそうなカップルや家族連ればかりが目について、ただ一人で歩いているだけで必要以上に孤独感を味わうことになるのは何故なのでしょう?ふ・し・ぎ(・・?)
冷たい夜風が身にしみる、そんな時にはあえて外に出て「マッチ売りの少女」妄想(「フランダースの犬」でも可)に浸ってみることをお薦めします☆

 

というわけで、本日はクリスマス特集~♪
クリスマス本といってまず思い浮かぶのはこれ!
『サンタクロースっているんでしょうか?』
あまりに有名なのでご存知の方も多いと思いますが、100年以上前、アメリカの新聞に実際に掲載された社説を元に書籍化されたものです。
「サンタクロースは本当にいるの?」ヴァージニアという8歳の少女から新聞社に届いた手紙。
「Yes, Virginia」から始まるその答えが実に素晴らしい。こんな風に答えられる大人って素敵だなぁって思います。
『サンタクロースっているんでしょうか?』(邦訳版です)

 

他には、これも有名ですがSABUDAさんのポップアップ絵本もいいですね。
大切な人や、自分自身へのプレゼントに是非!
仕掛けがすごいのはもちろんですが、英文もすごくきれいなんです。
『The Night Before Christmas』

 

そして、ちょっと変わったサンタ本をお求めの方にはこちら。
『サンタのおばさん』
毎年恒例のサンタ会議。アメリカサンタが引退することになり、後継者候補として紹介したのは、予想外の女性候補だった。ちなみに前回会議で問題となったのは、アフリカサンタの肌の色がサンタのイメージに合わないのではないかということだった。しかし女性のサンタというのはさらに前代未聞!女性サンタを認めるかどうか。各国サンタが、自国の事情をふまえながら白熱した意見を闘わせます。父性とは?母性とは何か?そしてそもそも、サンタは何のためにいるのか?

 

このお話を書いたのは、あの東野圭吾さんです。幅広いですよねぇ。
この物語は、東野さんの著書『片想い』から生まれた作品だそうです。その中ではタイトルだけが登場していたのですが、そのいわばスピンオフ作品?という感じでしょうか。

 

偶然にもAmazonの『サンタのおばさん』商品説明で『サンタクロースっているんでしょうか?』にもふれられています。やっぱり、不朽の名作なんですね。
そして生理用品の進化が女性の社会進出に大きく寄与したとのこと。なるほど。確かにそうなのかもしれません。というわけで、こちらもどうぞ。
『生理用品の45年の軌跡』

 

日本でも商業的にはそこそこ盛り上がるクリスマスですが、アメリカなどではやはり、もっと特別な意味を持つようですね(でも今年はそのアメリカでクリスマス商戦が不振だそうで、金融危機の深刻さが伺えます)。

 

私の大好きなドラマ「アリー my love」でも、クリスマスシーズンになるとよく、サンタがらみの訴訟が起こされていました(主人公アリーは弁護士)。
太りすぎを理由に、百貨店からサンタ役を解雇された男(※1)。ニュース番組で「サンタなんていない」と発言したため解雇されたキャスター。自分をサンタクロースだと思いこむようになり、それを危険な妄想だと判断され解雇された老教師。いずれも不当解雇だとして訴えを起こします。

 

このドラマでは他にも「神様を訴えたい!」という白血病の少年(あのハーレイ・ジョエル・オスメント君が演じています!)やユニコーンを見たという男の裁判、難病を患い死を待つだけだが夢の中では理想の恋人と素敵な時を過ごしているという老女が合法的な睡眠の措置を求めた裁判など、一見訴訟大国アメリカならではのトンデモ裁判のように思えますが、実に深みのあるじんとくるエピソードが多いんです。様々なタブーにも踏み込み、きれいごとだけじゃない、リアルな人間の姿が描かれ、マンガチックなCG映像などコメディ要素も盛り込みながら、時折現れる鋭く真実をついた言葉にドキッとしてしまうのです。

 

アリーmy Love 1stシーズン DVD-BOX

 

アリーmy Love 2ndシーズン DVD-BOX


 

5thシーズンまであります。

 

(※1) アリーは現実世界を先取り?!昨年12月、こんなニュースが報道されていました。
[ニューヨーク 7日 ロイター] クリスマスのシンボルでもある「サンタクロース」に対し、太った体形が健康的ではなく、子どもの肥満率が上昇するなかで悪い見本になっているという批判の声があがっている。
 英ケント州ダートフォード近郊のショッピングセンターでは、赤い衣装を着て子どもらを出迎える「サンタ役」に対し、体を絞るためにクリスマスまで1カ月間のブートキャンプ参加を命じている。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-29263720071209

 

欧米では、肥満や喫煙は自己管理ができていないものと見なされ、厳しい評価をくだされることが多々あるようですが・・・。
そういえば昨年はビリーズブートキャンプが大流行しましたね。入隊された方も多いかと思います。私も一時「がんばるぞ!」と思ったのですが・・・一日体験入隊で終わりました。_| ̄|○

08.12.12

エムケイ 全国で1万人の正社員雇用計画を発表

派遣切りに内定取り消し、リストラの嵐が吹き荒れる最中、なんと正社員を1万人も採用するという企業が現れました。今朝のニュース、驚きです。

 

 タクシー事業を展開するエムケイ(京都市)は11日、今後1年間を目標に、全国で計約1万人もの正社員を雇用するとした「MKタクシー緊急全国雇用創出計画」を発表した。

 同社は現在、開業が見込まれている5社を含めグループ計10社で車両1523台、社員3050人の規模。計画によると、それを1年間で5932台、1万3050人に増やすとしている。

 ただし、計画書には「新規参入や増車に障壁を設けた国土交通省のタクシー再規制が重大な支障を来す」などと記されており、現状では実現性は未知数だ。 (12/12 毎日新聞より)

 

MKグループ創始者である青木定雄氏の一代記、当社より刊行しております。

韓国でベストセラーとなったものの邦訳版です。翻訳作業では、岡山にあります大学の韓国人留学生諸氏にも尽力いただきました。

 『韓流 人が動く -MKタクシー青木定雄の経営哲学-』