▼2008 年 11 月 20 日 のアーカイブ

08.11.20

バナナと日本人

一時期、スーパーの店頭から姿を消していたバナナですが、もうすっかり元通りになっていますね。皆さん、成果のほどはいかがだったのでしょう??

 
バナナダイエットには参戦しなかった私ですが、バナナと聞くと思い出す本があります。
『バナナと日本人』学生時代、初めてのレポート提出の課題図書がこの本でした。
今でも一房100円~200円ほどで店頭に並ぶバナナですが、そんな安価で安定供給が続けられているのはなぜか、その生産の大部分を担うフィリピンでは何が起きているのか。農園労働者の過酷な生活や利益を追求し暗躍する多国籍企業の実状など。バナナを通して、明治以来続く日本と東南アジアとの関係も綴られています。

 
そしてこの本がすごいのは、初版が1982年、実に四半世紀前であるにもかかわらず、増刷を重ね、今でも現役本として読み継がれているということです。刊行後10年も経たないうちに、多くの本が残念ながら実質「絶版」となってしまう中、これは本当にすごいことだと思います。まさに「古典的名著」といえるのかもしれません。
Amazonレビューを見ると他にも「大学に入学して初めてのレポートの課題図書であった」と書かれている人がいましたので「大学入りたての学生に読ませるのにちょうどいい本」という認識が全国的にされていたということでしょうか。確かに内容的にも文章的にも難解さはなく、読みやすい新書です。

 

 

エビ版もあります。『エビと日本人』

 

 

昨年出たエビ続編です。『エビと日本人2』