ミルキィウェイ
本屋さんに行くと、沢山の本が並んでいます。その中でもなにか気になる本ってありますよね。
カバーを見ただけで「あっいいな」ってつい手にとってしまうような…
そうして手にとってみると、大体おなじデザイナーが装丁してたり…
「やっぱりこの人か」ってことがしょっちゅうあります。
そんな気になるデザイナーのうちの一人が、今回紹介する本の著者ミルキィ・イソベさんです。
ミルキィさんの造る本は独特の雰囲気がありますね。
僕が最初にミルキィ・イソベという名前を知ったのは、確かブックデザインを集めた本の中だったと思います。
彼女の名前と、その「日本人離れした」デザインが印象的で、「ハーフなんだろうか・・・」なんて思ってました。
それっきりあまり詳しいことはわからないままだったのですが、このたびこの本
を読んで、あーこの人はこんなに「本」が好きなんだって思いましたね。
だから魅力的な本が造れるんだって。
この「ブックデザイン ミルキィ流」を読むと、ミルキィさんがどれだけ本に愛情を注いで細やかにデザインしているかが伝わってきます。
決してパソコンの中で完結しない「物」としてのデザイン。
印刷や紙、造本、特殊加工などの知識と経験に裏付けられている。
こんな本があるかぎり、「本」はなくならないな。
物として欲しいもの。
僕もカバーをデザインしたり、本文のレイアウトをさせてもらってますが、なんかミルキィさんに背中をたたかれたような気がしますね。
「もっと本を好きになって、もっといろいろ勉強して、一生懸命におやりなさい」と。